天使:「ファルコンSは重馬場。かなり巧拙の差が出たみたいで、人気馬は2着に来たカルロヴェローチェだけ。1着に8番人気タマモブラックタイで、3着には14番人気のダート2戦のみやったサウザンサニー。馬場が悪かったからのこその大荒れやったな。予想は完全アウト。阪神大賞典は逆に本線決着が予想された。ボルドグフーシュ、ジャスティンパレス、ディープボンド、1,2,3番人気の3連複で2.5倍やからな。普通に買うてたらトリガミ必死。馬単は人気3頭のみのボックス、3連複は3頭のどれか1頭が沈む予想で、馬単540円×5、3連複1,360円×2をゲット。馬単は6倍つかずちょいトリガミになったけどな。しゃーないか。年間トータルは、馬単-7,770円、3連複+4,860円」

 

悪魔:「ファルコンSは馬場悪化でパワー系の馬を選んだけど、ここまで悪なったら重馬場巧拙が重要になってくるね。勝ったタマモブラックタイはやや重馬場で2.1.0.0の馬。3着サウザンサニーはダートで未勝利を勝ち上がった馬。ここでがんばれる要素は重馬場しかないもんね。みんなレース数が少ないから、重の巧拙もわかりにくかった」

 

 僕:「確かに実績の少ない3歳馬の重賞だからね。重馬場巧拙は走って見ないとわからないところがある。直線に入って、ペースセッティングやサトノグレイト、バグラダス、テラステラ、伸びそうで伸びない馬たちの中から、最後に抜け出したのがタマモブラックタイとカルロヴェローチェ。ハナ差勝負でタマモブラックタイが勝ったが、カルロヴェローチェにとって『重馬場でも苦にしない』ことがわかったのが大きかったかもしれない。とにかく勝ちタイムが1分22秒6、今後、良馬場なら残念ながら参考にならないレースといえるだろう」

 

天使:「そうやな。日曜日は古馬の長距離レース、阪神大賞典や。菊花賞2,3着馬のボルドグフーシュ、ジャスティンパレス。天皇賞春連続2着で阪神大賞典3連覇を狙うディープボンド。ま、『3強』の争いやけど、なんとか、3着にでも他の馬に飛び込んで来てほしい・・・・・・が馬券を買うもんの願い」(笑)

 

悪魔:「ホンマやわ。3番人気のディープボンドが単勝5.1倍、4番人気のアイアンバローズが単勝28.7倍。3番・4番人気の間にある壁が高すぎるいうねん」(笑)

 

 僕:「ま、買う以上、絞り込むか・一角崩しか、しかなかった。馬単①③⑬のボックス。もっと絞ったら、①軸③⑬の選択もあったけどね。①外しのオッズの魅力もあった。3連系は3頭の1,2着軸に3着に何か飛んで来る。①③⑬-①③⑬-②⑦⑧のフォーメーション。実際には3着ギリ落ちの4着にアフリカンゴールドが来たけど、レース前に冷静に考えられる3着候補は⑦⑧か②⑦⑧。レースはアフリカンゴールドの逃げで始まり、2番手にディープボンド、3番手シロニイ、ジャスティンパレス。ブレークアップ、ボルドグフーシュ、アイアンバローズが好位。1000m通過64秒9のスローペース。途中で仕掛ける馬もなく、4コーナーに向けて内からジャスティンパレス、ディープボンド、ボルドグフーシュが2番手に並び、ブレークアップが追っかける。その後ろはもはや圏外の雰囲気。前にアフリカンゴールド、横外にディープボンド、ボルドグフーシュ。行き場を失ったジャスティンパレスがどうするか?と思われたが、溜め込まれていた切れ味に、揺るぎはなかった。ディープボンドが遅れ始め、ボルドグフーシュを外に追いやりながら、開いた前を一気に突き抜けたジャスティンパレス。2番手に上がったボルドグフーシュを1馬身4分の3突き放した勝利。これで対ボルドグフーシュは2:2。永遠のライバル関係にもなりそうだ。ボルドグフーシュは2着確保も、3着ブレークアップ、4着アフリカンゴールドとはクビ、クビ差。ちょっと切れ味に鈍さを感じたが、休み明けのせいなのか?気になるところ。鞍上・川田将雅がいつもより前につけさせたとはいえ、上がり1位ジャスティンパレス34秒2、2位ブレークアップ34秒3、3位ボルドグフーシュ34秒4、数字的にもボルドグフーシュの切れ味不足がわかる。さてさて、天皇賞春への課題か? ボルドグフーシュ以上に課題ができたのがディープボンド。阪神大賞典2連覇、天皇賞春連続2着、長距離に絶対的自信を持っていたディープボンドが、まさかの失速5着。2番手におりながら、逃げたアフリカンゴールドに1馬身4分の1およばずとは・・・・・・。先行・好位から早め抜け出しで後続の追い上げを断ち切る。それがまったくできなかった。6歳ディープボンド、力あふれる4歳の『長距離王』候補だけではなく、その他の同型の馬におよばなかった。『競走馬が連続活躍できる年数は、3年』。個体差はあるが、3歳春からクラシックで活躍してきたディープボンドは、6歳春、3年を過ぎようとしている。難しいところだ。『新星』となるかもしれないのが、ブレークアップ。5歳、アルゼンチン共和国杯を勝っているがために別定斤量が58㌔。実績では断然上、56㌔のボルドグフーシュにゴール前、迫り、クビ差3着。しかも、初の距離3000m。これは、天皇賞春で期待大かも」

 

天使:「まぁ、そういうことかな。今週は『春のG1シリーズ』の幕開け、高松宮記念や。もう、いまからワクワクやで。ほな、このへんで。ではでは」