天使:「今年は京都金杯、1着イルーシヴパンサー、2着エアロロノア、3着プレサージュリフト、比較的人気馬で決まったけど、馬単4,370円、3連複4,140円とゲット。4着ピースワンパラディも予想に入れた馬。ゴール前、猛然と追い込んできて5着やったカイザーミノル15番人気(単勝105.2倍)はアナ馬として選んだ馬。かなり自負できる予想やった。シンザン記念は7頭立てと普通の買い目はでけへん少頭数レース。人気馬の選択は②ライトクオンタム、⑤クファシル、⑦ペースセッティング3頭に絞って、アナで①サンライズピースに賭けた。馬単①②⑤⑦12点×2、3連複①②⑤⑦4点×5で勝負やったけど、馬単1,490円ゲットのみ。危険性ある2戦2勝の1,2番人気が1着と7着。ホンマ、極端な結果になってしもた。もっとビックリが、サンライズピースが最内を後方から凄い脚で伸びて2着あたりまで来たけどゴール前、脚が止まった、5着。京都金杯の時は内伸び馬場やったんが、この日は外伸びに変わってた。ホンデ、中山のフェアリーS。逃げるスピードオブライトを、後方から最内を通って追い上げたキタウイングが差し切った。ゴールでは遅れて差して来たメイクアスナッチとアタマ差の勝負やったけど、さすがに唯一の重賞勝ち馬の底力やった。新潟2歳Sの勝ち馬やのに11番人気とアナ馬の人気。ここでは危惧しながらも真っ先に選んだ馬やのに、ホンマ、おどろき。6頭の中に選んだスピードオブライトが3着に残ってるのに、2着のメイクアスナッチが予想に入れられへんかった。これは、ただただ残念やった。年間トータルは、馬単-1,040円、3連複-1,860円」
悪魔:「京都金杯は予想通りベレヌスが行って、ダイワキャグニー、アルサトワが番手争い。3ハロン34秒7とまずまずのペースやったけど、結果はそれらの馬が最下位ワンツースリーやから、ペースは速かったんかな。すぐ後ろにいたプレサージュリフト、その後ろのグループにいたピースワンパラディが3,4着、中団にいたイルシーヴパンサー、エアロロノアが1,2着やから、やや速めの平均ペースいう感じ?」
僕:「そうだね。それと内伸びの馬場だった。枠なりに進んで直線勝負に出た5番枠エアロロノアが、2番枠プレサージュリフト、3番枠ピースワンパラディを交わそうとした時に、最内から伸びて来たのがイルーシヴパンサー。凄かったね。狭いところを突き抜けれたのは、切れ味の鋭さと怯まない勝負根性。東京新聞杯を勝って安田記念で一番人気になっただけの器は本物。5歳、今年は本格的にマイルG1を狙いに来るだろうね。マイルG1・G2で善戦しながら重賞で馬券圏内に入り切れなかったエアロロノア。やっとこさの2着確保。もっとやれるはず。6歳、重賞制覇はもちろん、もっと上をめざせる器かもしれない。惜しかったのは15番人気カイザーミノル。マイルは重賞でも馬券圏内はあるのに、人気がなさ過ぎ。スタート当初は5番手程の好位にいたんだが、14番枠、外々を通って次第に中団。内へ潜り込むスペースもなく外を回りながら差し込むも、内伸びの馬場で差し遅れ。ゴール前の脚はいままで見たこともない鋭さだったが、3着プレサージュリフトからは半馬身、アタマ差の5着。完全に枠順の差で負けたと言えるだろう」
天使:「3日後のシンザン記念。同じ中京・芝1600mやのに、ぜんぜん違う馬場伸びやったな。金杯が開催する前、コースの写真を見て『4コーナー・直線の内馬場の芝がかなり傷んだままに見える』という専門家がいた。ひょっとして開催初日から外差しか?と思たけど内伸びやった。でも傷んでるんは本当やったみたいやな。5日の競馬だけで悪化して外差しになってしもた。後方からの競馬になったライトクオンタムが4コーナーから外をめざし、直線は一気に外差しを決め快勝やった」
悪魔:「ライトクオンタムは、クファシルとともに2戦2勝+良血で1,2番人気。そやけど、2戦2勝いうのは一番やっかいやねんね。負けてないんやから強いねんけど、重賞でどうか?はまだわからへん。『危険な人気馬』に一番なりやすいんやけど、このメンバーでは外すワケにもいかへん。結局、重賞好実績のペースセッティングと3頭を馬券の基準にしたんやけど・・・・・・ライトクオンタムが1着でクファシルが最下位の7着や手、最悪両極端な結果」
僕:「レースはペースセッティングが逃げて、クファシルが2番手。内の馬場が傷んでるなかで3ハロン34秒8は、3歳7頭立てとしてはなかなかのペース。3,4番手を行くスズカダブル、トーホウガレオンは2頭から5馬身ほどちぎれたからね。2頭、2頭、3頭に別れた馬群の後ろ3頭の前を行くのがライトクオンタム。スタートであおって仕方なしに後方から進めた鞍上・武豊。4コーナーから直線へ向けて、進路を外に取った。ライトクオンタムの1馬身後ろにいたサンライズピースは、鞍上・和田竜二が最内へ。距離得で少しでも前との差を詰めようとしたか? 逃げるペースセッティング。なぜか、2番手のクファシルは失速していく。差を詰めようとするトーホウガレオン、スズカダブルは迫るが詰め切れない。最内からものすごい脚で2番手に上がってきたのがサンライズピース。勢いでは先頭に出そうなムードだったが、ゴール前で失速。自力で伸びて来たが、これまで。やはり、内は伸びないようだ。外から一気の差し脚を決めたライトクオンタム1着。1馬身差、粘ったペースセッティングは2着。さらに1馬身差、ほぼ並んでゴールが3着トーホウガレオン、クビ差、4着スズカダブル。1馬身遅れて5着サンライズピース。3馬身半離されて6着シンゼンイズモ。さらに1馬身差、7着クファシル。鞍上・D.イーガン『直線までは手応えも良かった。突然、余裕がなくなった。もっと短い距離がいいようだ』。前走の新馬戦もマイルだったのだが・・・・・・今回の騎手の実感は、そういうことだ。いずれにしても7頭立てで、このメンバー。クラシックへの評価につながる、か?疑問しかない」
天使:「ホンデ、16頭立てのフェアリーS。ま、ここも重賞好実績のメンバーが少なかったし、クラシックどうのは言われへんか」
悪魔:「ま、ここもシンザン記念と似てて、1番人気になったんは重賞出てない馬やけどね。新馬戦1着、ベコニア賞2着のヒップホップソウル。ベゴニア賞は2着に負けたけど1番人気でクビ差。順調に2戦消化して重賞挑戦、と前向きにとらえられる。イクイノックスの活躍で評価が上がるキタサンブラックの産駒で、ダンシングキイ、ダンスインザムード、ダンスファンタジアと続く『良血牝系』。1番人気になる要素は十分やってんけどね。シンザン記念のクファシル同様、まだ2戦、『危険な人気馬』でもあったんよね」
僕:「基本、重賞での走りを重要視したこのフェアリーS。このメンバー唯一の重賞勝ち馬キタウイング。京王杯2歳Sで4着ペースセッティング(シンザン記念2着)に先着の3着だったスピードオブライト。最速の上がり33秒3で京王杯8着のエナジーチャイム。阪神ジュベナイルフィリーズ5着のミシシッピテソーロ。アルテミスS6着のディナトセレーネ。重賞着外の馬も含めて5頭は選びすぎた、か。1着に来た新潟2歳Sの覇者キタウイング、京王杯2歳Sと同じ3着だったスピードオブライト。皮肉っぽいね、馬券圏内に来てた馬で、着順もそのままだった。キタウイングは予想の時も言ったが、ミルファーム産。ミルファームには失礼だが、『良血』は期待できない。それでも、新潟2歳Sを33秒0という最速の上がりで勝った事実は誰も否定はできない。『血統』か『事実』か。ただ一ついえるのは、唯一の重賞勝ち馬が単勝11番人気、35.8倍、これは有り得ない。2着に突っ込んできたメイクアスナッチ。2戦2勝、社台・白老ファーム産。父ルーラーシップに母父がディープインパクトということは、母系も良血であることは間違いないだろう。2戦2勝+良血、『危険な人気馬』となる条件が整っているはずのメイクアスナッチ。有力であるが飛ぶ危険性もある。馬券圏内の走りをして不思議でない馬がいたワケだ。今回は、いろいろ難しい選択の中にいる馬たちの、まさに取捨選択を誤ったレースに無念が残る。そんな、年初めの競馬だったね。前途多難・・・・・・いつものことだけどね」
天使:「ま、悩むからまた、競馬は面白いんとちゃうかな?何年やっても、悩みは付きものの競馬予想。ほな、このへんで。ではでは」