天使:「完璧やなぁ、大外れの土・日やった。京王杯2歳Sも、アルゼンチン共和国杯も、人気どころはきっちり抑えながらアナ馬もきっちり抑えて、大荒れ馬券にも対処したつもりやった。けど、選んだアナ馬がまったくもって、大外れ。どうしようもない週やったな。予想せえへんかったみやこSだけが、ワイドのアナ狙いでサンライズホープが当たったけど。ただ単に、重賞勝ち馬で530㌔を超える巨漢馬やのに人気がなさすぎなんで、ワイドを勝ってみただけ。狙うべく確たる材料はなかったんやな。ラッキーやっただけ。年間トータルは、馬単-68,780円、3連複-64,640円」

 

悪魔:「京王杯2歳Sは経験の浅い2歳重賞やし、人気のロンドンプラン、ペースセッティングが小倉で活躍いうのが、ちょっとレベル的に気にはなってたんやけどね。懸念してたことが当たったというか、群を抜くほどの強い馬の存在は『なかった』ということ。上がり3ハロン最速33秒3のエナジーチャイムが、後方一気の差しで8着止まり。1着オオバンブルマイが4番手から、2着フロムダスクが逃げ粘り、3着スピードオブライトが2番手追走、という現実を見る限り、高速馬場で前有利な展開での出来事というしかないね。3連単222万円強の配当は凄いけどね」

 

 僕:「オオバンブルマイ10番人気は鞍上・横山武史、母父にディープインパクトなら母系の血統への期待値は高いハズ。フロムダスク11番人気は鞍上・戸崎圭太、アメリカ産馬で馬主が『ウマ娘』の藤田晋氏。こちらも期待は高いか。スピードオブライトも母父ディープインパクト。こちらは5番人気とそこそこの人気。数少ない戦績でオッズに差はできそうだが、個々を比べればそんなに差はないメンバー。2番人気のペースセッティングは中団から33秒9の上がりで4着。決して悪くない走りだったが、展開の不利を乗り越えるほどの強さはなかった、ということ。3番人気ヤクシマも好位6番手辺りから伸び切れずに5着も、オオバンブルマイからは0.4秒差。馬券圏内とは僅差だけにそう悪くはない。予想外の惨敗はヤクシマの一列前にいながら、直線は全く伸びず14着に沈んだ1番人気のロンドンプラン。大外18番枠とはいえ、デキ不満か?実力的にちょっと問題残し、か。いずれにせよ、次走に注目」

 

天使:「アルゼンチン共和国杯はキングオブドラゴンがマイペースで逃げてたんやけど、直線に入ってラチにぶつかるアクシデント。跳ね返されたようにヨロけて後ろを走ってた馬に迷惑かけてたなぁ」

 

悪魔:「東京はまだ内が伸びる馬場。そこを狙ってたテーオーロイヤルやディアマンミノルは大きな痛手やったやろうね。勝ったブレークアップは上手く回避して先頭に立ち、そのまま粘り込んでの勝利。道中も単騎3番手で追走する手応えが、ホンマ、良かった」

 僕:「キングオブドラゴンが離して逃げて、アフリカンゴールドが単騎2番手。単騎3番手ブレークアップまでバラバラの先行勢。好位集団の先頭を行く1番人気テーオーロイヤル、みんなこの馬をマークの形だった。もう1頭の人気キラーアビリティが前に行かず後方13番手だったのも、テーオーロイヤルだけがマークされた理由か。キングオブドラゴンはラチにぶつかるアクシデント、2番手アフリカンゴールドは手が動き体調不良、か?ノーマーク先行勢のなかでブレークアップだけが上機嫌で直線最後の坂を駆け上がった感じ。内で伸びかけていたテーオーロイヤルは、活き脚がついたところでキングオブドラゴンとぶつかりブレーキ。そこから追い上げるも、2着争いのクビ、クビ、ハナ、アタマ差のタイム差なしの6着。2着は中団から内を突き伸びて、アクシデント大きく影響しなかったハーツイストワール。3着は好位からいつものように踏ん張ったヒートオンビート。今回は追い切り不満で問題視されていたが、やはり底力で馬券圏内は確保したようだ。勝ったブレークアップはこれからが期待できる4歳。芝2400m以上はかなりの自信を持つようだ。3000mを超える長距離でも走りを見てみたい。2着ハーツイストワールはハーツクライ産駒の奥手か。天皇賞は春16着だったが、もっと挑戦を見てみたい。ディアマンミノルはいつもより前の中団につける脚があり、内に入り込んで騎手の期待は大きかったようなんだけど、テーオーロイヤルの後ろでアクシデントにバランスを崩す不利で9着。『大跳びで長く脚を使うだけに影響はありました。残念です』とは鞍上・荻野極。ユーキャンスマイル7着、キラーアビリティ8着には、後ろからは届かない競馬だったようだ」

 

天使:「なるほどな。なんか大荒れやった先週。ま、人気馬が元々そんなに信頼できるほどやなかった・・・・・・いうのもあったかもな。今週はエリザベス女王杯や。3歳牝馬と古馬牝馬の戦いが見ものやけど、愛オークス馬マジカルラグーンの参戦も興味深いな。ほな、このへんで。ではでは」