天使:「秋の古馬G1シリーズの第1弾ともいうべき天皇賞秋やけど、今年は有力3歳馬が3頭も出てきたな。過去の3歳挑戦では1996年のバブルガムフェロー、2002年シンボリクリスエス、ほんで去年のエフフォーリアが勝ってるけど、ダンスインザムード2着、ペルーサ2着、フェノーメノ2着、ディープスカイ3着、イスラボニータ3着と馬券圏内にも入って来てる。ま、世代を代表する実績のある馬ばっかりやから、初の古馬相手いうても当然かな」

 

悪魔:「3歳牡馬やったら、距離考えて菊花賞の3000mよりは・・・・・・いうのが多いんやろね。春のクラシックで主役を張ってたような馬たちにとっては、斤量が2㌔軽くなるし、古馬相手でも臆するとこはないんちゃう?今回は春のクラシックを賑わした馬、3頭が登場。天皇賞秋とおんなじ距離2000mの皐月賞を制したジオグリフ、皐月賞・ダービーともに大外18番枠に入ってどっちも2着やったイクイノックス、素質では№1ちゃうか?といわれ皐月賞2番人気4着、ダービー1番人気4着やったダノンベルーガ。ホンマ、3歳3頭でワンツースリーでもなんも不思議やないんやけど・・・・・・意外と人気はイクイノックス1頭に集まってるわね」

 

 僕:「イクイノックスは4戦2.2.0.0、大外枠に入ろうがどんな時でもなんとかしてくれる・・・・・・という安心感を、イメージとして作り上げてしまったようだね。距離2000mを考えれば皐月賞を現実に勝ったジオグリフ。最終追い切りは絶好の動きだったという声も多く、イクイノックスが現在、単勝2.9倍に対しジオグリフ11.0はオッズ差が有り過ぎな気がするね。ダノンベルーガもダノックスが送り出すセレクトセール1億7千万円の馬。ここは堀厩舎もメイチの仕上げで臨んでくるはず。現在、単勝7.8倍のオッズはおいしいか。シャフリヤール、パンサラッサ、ポタジェ、ユーバーレーベン、と古馬G1馬も出走してきているが、実際、3歳馬と対応できそうなG1馬はシャフリヤールだけ。 ドバイターフを逃げ切ったパンサラッサは展開のカギを握る快速逃げ馬だし、その逃げっぷりが焦点ともなる馬。ただ、国内G1で威力を発揮するか?というと、実績から判断するととてもムリだということ。有馬記念、宝塚記念では通用していない。小回り、強敵の存在しないレースでこそ通用する、と見る。『サイレンススズカを彷彿・・・・・・』という人もいるようだが、逃げ脚のスピードは類するものがあるが、上がり脚の良さ、『強さ』そのものに違いがある。 ポタジェは大阪杯を勝てるだけの力を持った馬だが、そのあとの宝塚記念11着、毎日王冠6着、G1馬の力を発揮できていない。『秘めた力』を発揮する可能性が小さすぎる。 ユーバーレーベンのオークス勝利は、牝馬だけのG1を勝ったにすぎない。残念ながら、牡馬相手のG1では実力不足。 古馬で3歳馬3頭の相手となれるのはシャフリヤールのみか。言わずと知れた昨年のダービー馬。ダービー後、不良馬場の神戸新聞杯4着、ジャパンカップ3着と使いこめない状態。4歳の今年は海外2戦、ドバイシーマクラシックを勝って海外G1勝利。久々の国内レースが、この天皇賞秋。間隔を空けながらの出走は馴れており問題はないだろうが、『年齢を加えてさらに強くなる』という凄みは感じられない。 古馬でシャフリヤール以上に人気を得ているのがジャックドール。パンサラッサとは違った形の『逃げ馬』として、金鯱賞で重賞制覇まで5連勝。脚光を浴びたが大阪杯5着でやや株を落とし、札幌記念でパンサラッサの4番手を追走し差し切り勝ち。脚質に幅ができたことが大きく、ここで2番人気にまで浮上。圧勝ぶりを見せたのなら大いなる実力アップが考えられるが、パンサラッサにクビ差勝ち。逃げずとも対応できるということを示しただけに思うのだが。パンサラッサともども、よほど前に有利な展開にならなければ、上位に食い込むことは困難と見る。 ハッキリいってイクイノックス、ジオグラフ、ダノンベルーガの3歳3頭にシャフリヤール、実力そのまま発揮ならこの4頭の勝負かもしれない。 そうはいっても、何が起こるかわからないのが競馬。アナ馬を用意しておきたいね。若き実力馬たちが鎬を削る一戦。間髪を入れず隙をつくのは歴戦の兵か。5歳馬ポタジェと、6歳馬カラテを推したい。 ポタジェは去年、金鯱賞出走まで4連勝、5.3.0.0の戦績で初重賞挑戦。セリ価格2億円を超える良血馬。そのうちG1戦線で・・・・・・といわれていた馬。重賞で善戦するも勝ち切れず、『G1候補』という期待からも漏れた時に大阪杯、8番人気で勝利。G1で、いつ好走しても不思議でない馬。素質は、ある。 父トゥザグローリー、母レディーノパンチ、新馬戦9番人気13着。多くを期待されなかったカラテ。父トゥザグローリーはG1出走10戦、G1勝ちをめざし続けた馬。4代母ダイナサッシュはサッカーボーイの母。古き良き血を持つのがカラテだ。未勝利脱出まで8戦を要し、下級条件から一歩一歩上りつめた『努力と根性』が似合う馬。5歳2月、東京新聞杯をいきなり勝ち上がり、マイル重賞を中心に重賞を歴戦。前走は重賞で初となる芝2000mの新潟記念に出走。1分58秒9のタイムで差し切り勝ち。上がり3ハロン33秒3の切れ味を見せた。先行馬が多く流れが速くなりそうな今回。2番枠、中団内から脚を溜め、差し時を狙う。したたかな差し脚に期待」

 

天使:「なるほどな。アナ馬の出番があるかないか?わからへんけど、まずは『荒れ競馬に期待』か。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、②④⑤⑥⑦⑧、30点×100円。

3連複ボックス、②④⑤⑥⑦⑧、20点×100円」

 

天使:「おっしゃ、ほな、それでいこか。ではでは」