天使:「今年の札幌記念は、いつもと違うな。どんな結果になるか?わからへんけど、まぁ、歴史に残るほどの偏ったメンバー。前行くメンバーがそろったな。世界を相手に高速でG1を逃げ切ったパンサラッサやろ。逃げ・先行で5連勝重賞制覇、G1・大阪杯も逃げて0.5秒差やったジャックドール。先行する『白毛馬』、ヴィクトリアマイルを勝ってG1・3勝のソダシ。それだけやない、逃げて宝塚記念2着のユニコーンライオン、2,3番手から日経賞、産経オールカマーを勝ったウインマリリン。前行って実績を残してきた馬たちがそろって登場、や」

 

悪魔:「ほんまやねぇ。それぞれが自分の一番強く戦える位置を持ってる。おそらくその位置をめざして戦うんやろうけど、位置取りが被るねんなぁ。逃げを取りたいパンサラッサとジャックドール。芝2000mで1000m通過59秒台で逃げて後続を封じるジャックドール。パンサラッサは1000m通過57秒台で逃げても後続を振り切る力を持つ。芝1800mでも芝2000mでも勝ってるから、高速馬場やったらパンサラッサの高速逃げは、ホンマ、強い思うわ。ただ、今の札幌はやや重馬場でタイムもかかるし、上がりもかかる・・・・・・差し馬向きの馬場。日曜日は晴れて良馬場になりそうやけど、まず、パンパンの良馬場、高速馬場にはならへんやろ思うわ。競り合うことはないやろけど、ジャックドールも行って、パンサラッサも気持ちよう行って、ハイペースは間違いなし。北海道、時計のかかる洋芝も加味して、前行く馬には辛いペースになると思うねんけどなぁ」

 

 僕:「速いペースで逃げ切りを狙う馬にとっては、高速馬場が絶対条件。それが叶わないなら直線、潰れるだけ。ソダシ、ウインマリリン、ユニコーンライオン、先行馬たちにとってもペースの速さにどう対応するか?が問題。行く馬は行かせて自分のペースを守れれば良いが、それが可能なのはウインマリリンか。現在1番人気のソダシが惨敗するパターンは、道中ペースの変化に遭遇した時や、上がりがかかる展開になった時。多少ペースが速くても単調なペースで進んだ時が強く、距離も理想はやはりマイルだと思うんだが。ユニコーンライオンはスロー・平均での逃げが理想。 そう考えていくと、ここは絶対的に差し馬の台頭が考えられるんだが、差しメンバーが現状充実していないのがネックなんだよね。 実績で重要視したいのがグローリーヴェイズなんだが。香港ヴァーズ2連覇、海外で見せる力は本物。ただ、今年7歳、初戦のドバイ・シーマクラシックは8着惨敗。今年まだ強いところは見せていない。 そのシーマクラシック5着だったのがユーバーレーベン。昨年、オークスを制覇してから13,6,5,5着。これから馬券圏内を続けるか、どうか?まさに微妙なところ。 グローリーヴェイズ、ユーバーレーベン、ともにG1馬で差し脚に期待したいところだが、『強さ』の確実性はない。それでも展開が向くなら外せないG1馬だ。 実績的にはここではまだムリっぽいが、今回、前潰れで展開が向くならという条件で、アナ候補はアラタとレッドガラン。 アラタは昨年4連勝で福島記念に出走、3着。5歳の今年は重賞3戦8,5,6着。一皮むける今年が期待外れだが、突然開花のきっかけとなるかも。 レッドガランは7歳にして、中山金杯1着、新潟大賞典1着。母系を辿れば、3代母が名牝ダンシングキイ。ダンスパートナー(オークス)、ダンスインザダーク(菊花賞)、ダンスインザムード(桜花賞)の母。『古き良き血』が走る。以上、差し馬4頭に先行馬の中から好位差しができるかもしれないウインマリリンとソダシを加え、札幌ならではの『差し馬逆転競馬』に今回は挑戦」

 

天使:「なるほどな。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、⑥⑨⑩⑫⑬⑭、30点×100円。

3連複ボックス、⑥⑨⑩⑫⑬⑭、20点×100円」

 

天使:「おっしゃ、ほな、それでいこか。ではでは」