天使:「経験の浅い2歳馬の重賞。なかなかの難解メンバーやけど、やっぱりノーザンファーム、社台ファーム、社台系の馬から行くんが狙いかな。日本を代表する大手牧場、血統的にも筋の通った馬ばっかり。ノーザンファーム産はスプレモフレイバー、ミスヨコハマ、ブトンドール、社台ファーム産はシンゼンイズモや」

 

悪魔:「スプレモフレイバーは函館の新馬戦(芝1200m)を単勝1.7倍の超人気で逃げ切り勝ち。かなりラクなペースでの逃げ切りやから勝って当然かもしれんけど、1番人気で順当に勝ち上がることこそ、ある意味『強さの証明』ちゃう?強いからこそ『勝つことを普通に見せる』。ヘイローの18.75%、ノーザンテーストの18.75%、2つの『奇跡の血量』を持つのは珍しいね。すっごい期待感を持たせる馬」

 

 僕:「絶対的な根拠がある『奇跡の血量』じゃないけど、何かしらロマンは感じるよね。そうでなくても新馬戦の勝ちっぷり、勝ちタイムはここで人気するのも納得。同レースで2着だったミスヨコハマ、5着だったシンゼンイズモが、次の未勝利戦で勝ち上がっているのも新馬戦メンバーの質の高さを物語っている。ミスヨコハマもシンゼンイズモも次走のやや重馬場未勝利戦を勝っており、雨が降りそうで多少の馬場悪化が見込まれる2歳Sは、狙い目十分のアナ候補になりそう。先行ミスヨコハマと、差し馬シンゼンイズモ。 社台系のあと1頭はノーザンファーム産のブトンドール。父はサクラバクシンオー産駒のビッグアーサーと典型的な短距離血統。芝1200mでこその馬。新馬戦は芝1200mを3番手から、最速の上がりで2着馬に1馬身半差勝ち。小回り・短距離に向いたピッチ走法で、直線、一気に加速、か。 非社台系では、現実に芝1200mで最速の1分9秒5で新馬勝ちを収めたクリダーム。良馬場が見込めないだけにタイムは関係ないかもしれないが、基本的に持つスピードは、馬場状態関係なくあるに越したことはないはず。母ブーケトウショウからマザートウショウ、エイティトーショウ、ソシアルトウショウと続く、かつての『トウショウ』の古き良き牝系の血が騒げば・・・・・・。 アナでもう1頭狙いたいのが、ゴキゲンサン。函館新馬戦は芝1200mを3番手から抜け出し、1分10秒3で勝利。父リアルインパクト、母父は早熟系の産駒が多いヨハネスブルクと地味な血統だが、祖母テンシノキセキは短距離重賞2勝、高松宮記念11着、8着、スプリンターズS5着とスプリントで活躍した名牝。あまり言いたくはないが・・・・・・来れば、ゴキゲンサン」

 

天使:「ほう、今回はかなりの思い切った狙いやな。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、③⑤⑦⑧⑨⑫、30点×100円。

3連複ボックス、③⑤⑦⑧⑨⑫、20点×100円」

 

天使:「おっしゃ、ほな、それでいこか。ではでは」