天使:「コントレイルのラストランとなるジャパンカップ。圧倒的人気のコントレイルはしゃーないし、続く一桁人気も2番人気のシャフリヤールと3番人気のオーソリティだけ。ま、この3頭で決まったら、とことん絞ってなかったらトリガミ。いうても当たることが第一なんやけど、人気はしてるけど『外れる要素のある』オーソリティを外して欲をかいてみたら、空しくアウト。コントレイルのラストを飾る、なんか、ダービー馬1,2,3とか、それもディープインパクト産駒1,2,3なんて、勝手に往年の強さの結集をみたいと思てしもて、予想に組み込んだのが、そもそも失敗、か。キセキの復活を夢見たんも・・・・・・。年間トータルは、馬単-53,920円、3連複+12,360円」
悪魔:「いま、コントレイルに勝てる可能性のある馬いうたら、やっぱりG1馬やろ。なんぼ『無事が一番のラストラン』としても、無敗の『3冠馬』コントレイルがG1未勝利馬に負けるわけにはいかへんのとちゃう?ま、鞍上・福永祐一にとっては、どの馬であろうと絶対に負けられへん・・・・・・いう気持ちがあったんやろうね。それが、ゴール後のウイニング・ランの最後の方の涙になったんやと思うわ。馬券作戦としてはオーソリティ外しも一案やってんけどね。G2は3.1.0.0、G3を0.0.1.0と抜群の戦績、そやけどG1では5,14,10着と摩訶不思議なオーソリティ。ルメール騎乗でより人気上昇して、外してみるのもトリガミをなくすために考えた手ではあると思う。ただ、結果は2着。スローペースで好位に付けれる良さを生かした完璧なレースができたんもあるんやけど、シャフリヤールに1馬身半差、完全に先着したとこを見ると確実に実力アップしてたね」
僕:「良馬場でシャフリヤールは実力発揮の可能性が大。まだ6歳のダービー馬ワグネリアンは、追い切りが良くないとはいえ2走目の良化でがんばってくれると思ったんだけどね。ダメだった。先行争いはキセキがまったく出て行けず、なんとハナ切ったのはアリストテレス。3馬身離れてワグネリアン、シャドウディーヴァが行って、オーソリティ、シャフリヤール、サンレイポケットが好位。その後ろにコントレイルが行く展開。1000m通過が62秒2というスローペース。後方待機の馬には苦しい展開となってしまった。最後方だったキセキが馬群から離れた外を押し上げ、3コーナーで先頭。かつてのアーモンドアイと繰り広げた大勝負を見せるか!と思ったけど・・・・・・4コーナーで5馬身差、直線半ばでつかまった。オーソリティが馬場の真ん中から抜け出し、大外へ持ち出したコントレイルがスパート。コントレイルに先を越されたシャフリヤールが、オーソリティとコントレイルの間の空間を狙うが、伸び脚は完全にコントレイル。オーソリティをとらえて、振り切った。2馬身差のゴール。シャフリヤールはオーソリティにも最後は1馬身半離され3着。4着にサンレイポケット、5着に外国馬グランドグローリーと善戦ぶりは見せたが、まぁ、そこが最良の戦いといった感じだろう。人気の上位3頭は強かった、ということ。苦境など何事もなかったようにゴール前先頭に立ち、勝ち切ったコントレイル。思い描いた展開ではなかっただろうし、内枠から外に出すのに神経を使って、使って、集中して、コントレイルの能力に期待し、信頼し、見事果たせたことに感謝しただろう鞍上・福永祐一。ラスト、ウイニング・ランの間に駆け巡るコントレイルとの2年2カ月、馬上で涙ぐむ福永の姿が掛け替えのない瞬間、瞬間だったことを物語っている。最後、地下馬道に入る前に、鞍上の福永、合流した助手の金羅がスタンドに向かって頭を下げた時、コントレイルも頭を下げてお辞儀をしたように見えた。偶然か?ただつられただけか?真意はともかく、教えなくてもそこまでやれる・・・・・・それがコントレイルと、思わす馬。それが、コントレイルだ」
天使:「いやぁー、ホント。厩舎もここまで来るのに大変な苦労があった、思うよ。そりゃ、そうやん。んでも、なんか『3冠』もすべてそれが宿命であったように成長してきたように思うねんな、コントレイル。寂しいけど、産駒の活躍に期待やな。今週はダートのG1・チャンピオンズカップ。何いうても注目はソダシの登録。ソダシが出るまでは牝系はダートで活躍。しかも、父は芝でG1馬、ダートでもG1を圧勝したクロフネやからな。楽しみはいっぱい。ほな、このへんで。ではでは」