天使:「7Rでは良馬場に回復しとった馬場が、直前に降った雨で一気に悪なってしもたな。京都記念を重馬場で完勝したクロノジェネシスに味方したとはいえ、2着のキセキに6馬身差の圧勝は『強い』のひと言やった。2着キセキから3着モズベッロが5馬身差。なんともサバイバルなレースになってしもた。思いもせん馬場で予想は大外れ。年間トータルは、馬単-78,890円、3連複-65,810円、3連単-90,700円」

 

悪魔:「な、言うた通り牝馬は強かったやろ。ラッキーライラックは道悪がよくなかったみたいで6着に沈んだけど、クロノジェネシスの圧勝は去年の有馬記念のリスグラシューを見てるみたいやった」

 

 僕:「いやいや、直線は差を開ける一方。これは、参りました。ただ、テレビ中継が始まってすぐ、『直前の大雨で馬場が悪くなりました』なんて聞いた時は、もう、ショックしかなかったね。高速馬場にはならないけど、やや時計のかかる良馬場を想定してただけに。2分11秒台の決着かと思っていたが、結果は2分13秒5。最初の3ハロン34秒6、上がり3ハロンが36秒3、完全な前潰れの競馬。行くか、行かないか?注目していたキセキが後方4,5番手。ハナを切ったのはトーセンスーリアで、2番手になんとワグネリアン。有力どころではラッキーライラック、ブラストワンピースが好位5番手。その後ろにクロノジェネシス、さらに後ろにサートゥルナーリアが中団。後方にグローリーヴェイズ、キセキ。キセキが行かずスローになるかと思ったが、速いペースになってしまったね。向こう正面からキセキが動き出し、3コーナーからラッキーライラック、クロノジェネシスが動き、直線早々と先行勢が下がり始め、ラッキーライラックも馬場に脚を取られたか、伸びず。もう、クロノジェネシスの独走状態。今回、『後方で折り合った』というキセキが2番手に上がり、中団から苦しい戦いをしていたサートゥルナーリアはジリジリ伸びたがモズベッロに1馬身4分の3離された4着が精一杯。父オルフェーヴルのラッキーライラック、母父スペシャルウィークのサートゥルナーリア、血統的には大丈夫と見ていたが、レース後の騎手談ではかなり馬場が響いていたようだ。やや重で3勝を上げていたブラストワンピースも騎手談では馬場が影響したよう。ディープインパクト産駒ワグネリアン、グローリーヴェイズも道悪が敗因か。ワグネリアンは2番手先行も災いしたみたいだ。とにかく有力馬がまったく伸びて来ない中を、ただ1頭でゴールを駆け抜けたクロノジェネシスには、ホント、脱帽だね。馬体重もデビュー440㌔から464㌔。成長とともに実力アップしているのは間違いない。離された2着とはいえ復活の兆しを見せたキセキ。元々は差し馬として菊花賞を獲ったんだから、差して来てもなんら不思議はないわけだ。気がかりだった気性面の問題が解消されれば、またキセキならではの逃げを見られるかもしれない」

 

天使:「ま、そんなとこかな。春シーズン最後のG1も直前の雨の影響とはいえ、散々な結果に終わってしもたな。競馬はまだまだ続く。とにかく、予想は今年最悪の状況やけど、ま、夏は夏で楽しみなレースが待ってる。がんばっていこか。そいうことで、ではでは」