天使:「なんとか終わりますな、2019年も。買い目予想は今年もマイナスで終わったな。難しいもんや。競馬界の今年の出来事でいうたら、なんというてもディープインパクトとキングカメハメハの死亡やろ」
悪魔:「サンデーサイレンスの数いてる後継種牡馬の中でも、ほんま『1強』の存在やったからね。ほんでもう1頭、キングカメハメハ。ディープインパクトの1歳上で非サンデーの『血』のトップ種牡馬や」
僕:「キングカメハメハは7戦6勝、3着1回。NHKマイルカップとダービーの『変則2冠馬』。神戸新聞杯後の屈腱炎で引退がなかったらどれだけ勝っていたか?とお追わす、ディープインパクトと同じく『負け』を想像できない馬だった。母マンファスの持込み馬、外国血統の日本生まれで非サンデーサイレンス。サンデー系牝馬の最高の相手種牡馬だった。2010・2011年リーディング1位、2012年~2018年リーディング2位のキングカメハメハ。2011年リーディング2位、2012年からはずっと1位のディープインパクト。馬産界を牽引する『2大巨星』だっただけに、大きな、大きなロス」
天使:「初年度産駒からアーモンドアイやステルヴィオを出してるロードカナロアはキングカメハメハ産駒の後継№1やろな。ルーラーシップも期待大や。ディープインパクト産駒の種牡馬としてはまだこれからやけど、サンデー産駒のハーツクライが順調に成績を伸ばしてる。サンデー系ではステイゴールド産駒のオルフェーヴルもいてるし、これからポスト・ディープ、ポスト・カメハメハの争いは熾烈やろな。結果がすべての世界。産駒が走らな、どもならん」
悪魔:「厳しい世界やけど、優良牝馬と種付けする機会が増えるワケやから、大きなチャンスでもあるワケやね。3年後、5年後、10年後、どんな種牡馬が君臨するか?『巨星』の終わりは寂しくもあるけど、新たな期待も大きい。前向きに考えて行かんとね」
僕:「そうだね。時代の交代は『後退『』じゃない。競走馬の世界でもいろいろあった。3歳G1はすべて勝ち馬が変わり、古馬でも国内G1を2勝したのがリスグラシューの宝塚記念・有馬記念、インディチャンプの安田記念・マイルチャンピオンシップ。アーモンドアイがドバイターフと天皇賞秋を勝ち、有馬記念で『絶対女王』ぶりを発揮するところだったが、まさかの9着。『絶対』がなくなってしまった。3歳時は5戦5勝(G1・4勝)が4歳4戦2勝。5歳はおそらく最後の年になるだろうアーモンドアイに、いろんな意味で注目だね。もっと奮起してほしい牡馬陣してほしいだが、有馬記念でレイデオロ、シュヴァルグラン、アルアインが引退。ジャパンカップを勝って期待したスワーヴリチャードが12着の惨敗。期待しづらいね。順調に使いこめなかったこともあるが、4歳になってG1・3着が最高だったダービー馬ワグネリアンが、来年、順調にレースに出れば・・・・・・という期待もあるが。来年の天皇賞春、長距離に限定をすればフィエールマンに期待かな。有馬記念も速い流れでアーモンドアイと同時に動いて4着は評価できるが、長距離以外では重賞を勝てていない馬。天皇賞春以外のG1では馬券圏内までか?サートゥルナーリア、ワールドプレミア、来年古馬となる現3歳馬に期待か。皐月賞3着、ダービー2着のダノンキングリーにも注目なんだが、なんかいま、使う距離を迷走中。2000mあたりがいいと思うんだが・・・・・・。来年、クラシックをめざす2歳馬だが、今年は牝馬では阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったレシステンシア、牡馬では朝日杯フューチュリティSを勝ったサリオス、ホープフルSを勝ったコントレイル。3頭とも強かった。ちょっと現段階では抜けていたね。まだまだ、仕上がりを待つ2歳馬の中に『大物』が潜んでいるはず。それが、例年のパターンだから。そこに期待したいね。クラシック戦線を面白くするために」
天使:「ま、そんなとこかな。願うのは、実績馬も素質馬も無事で順調にレースに出てきて、ほんま、ガチの熱戦を繰り広げてほしいもんや。強いもん同士の激突。難解やったら難解なほど見るもんも楽しなるしな。ま、そいうことで。『来年もよろしゅうに』ちゅうことやな。ほな、よいお年を!」