(この物語は現実の競馬と同時進行の小説です。主人公は競馬で身を立てることを決心したギャンブラー。1978年から現代に時空を超えて飛ばされてきた男。はたして生きながらえるのか?馬券必勝法はあるのか?)
6月8日、午後。
6R。阪神①⑯、⑥⑯、⑦⑯、⑮⑯ 東京⑤⑧、⑥⑧、⑤⑰、⑥⑰
7R。阪神②⑨、③⑨、②⑭、④⑭ 東京②⑦、②⑪、⑦⑪、③⑥
8R。阪神②⑩、②⑫、④⑥、⑥⑯ 東京③⑧、③⑪、馬連③⑥、3連複⑥⑧⑪
9R。阪神①⑪、③⑪、馬連③⑦、3連複⑦⑩⑪ 東京⑧⑨、⑧⑪、馬連②⑨、⑥⑪
10R。阪神②⑩、③⑩、④⑩、③⑦ 東京③⑭、⑤⑥、⑤⑬、⑬⑭
11R。阪神②⑪、②⑭、③⑧、③⑫ 東京③⑥、③⑫、⑥⑧、⑧⑬
12R。②③、②⑫、③⑨、③⑬ 東京③⑬、③⑮、⑪⑭、⑬⑭
7R。阪神②⑨、③⑨、②⑭、④⑭ 東京②⑦、②⑪、⑦⑪、③⑥
8R。阪神②⑩、②⑫、④⑥、⑥⑯ 東京③⑧、③⑪、馬連③⑥、3連複⑥⑧⑪
9R。阪神①⑪、③⑪、馬連③⑦、3連複⑦⑩⑪ 東京⑧⑨、⑧⑪、馬連②⑨、⑥⑪
10R。阪神②⑩、③⑩、④⑩、③⑦ 東京③⑭、⑤⑥、⑤⑬、⑬⑭
11R。阪神②⑪、②⑭、③⑧、③⑫ 東京③⑥、③⑫、⑥⑧、⑧⑬
12R。②③、②⑫、③⑨、③⑬ 東京③⑬、③⑮、⑪⑭、⑬⑭
阪神、東京ともに芝はやや重。
場外馬券場につくなり、馬場表示を見て焦った青井戸。
思ったよりも馬場の回復は早かった。とくに芝は重馬場重視で選んだだけに・・・・・・とくに、人気のディープインパクト産駒を外しているだけに、これは困った。
6R。阪神3200円×4、ハズレ。東京6400円×4、ハズレ。
阪神、軸は当たるも・・・・・・。東京、固く収まる。う~ん、狙い目は4着。
7R。阪神12800円×4、ハズレ。東京25600円×4、ハズレ。
阪神、またも4着。東京、固く収まる。
8R。阪神51200円×4、ハズレ。東京102400円×4、ハズレ。
阪神、相手の選び間違い。東京、やはりディープ産駒に勝たれた。
9R。阪神204800円×4、ハズレ、-1638000円。東京100円×4、ハズレ。
阪神、ラスト12回目。完全に相手選び間違い。獲れるべきレースだったのだが・・・・・・。
やはり、継続続行はムリなんだろうか?青井戸自身のギャンブラーとしての力量の差、か?
10R。阪神200円×4、ハズレ。東京400円×4、ハズレ。
11R。阪神800円×4、③⑫2350円、+12800円。東京100円×4、ハズレ。
12R。阪神200円×4、③⑨4380円、+7560円。 本日終了。
本日は、-1638000円、+12800円、+7560円で、トータルは-161万7640円。
やってしまった!12回限度外し。
先週までのプラスは169万1220円。トータルなんとか+7万3580円。
「軌道に乗った、か?と思った矢先に必ずあるんだよね、大きな落とし穴」
誰に言うでなくつぶやいた青井戸。
「まだまだ未熟いうことちゃう?この『倍倍方式』を考えた人は、一生かけても完成でけへんかった。それを俊はやろうとしてるんやんか。ま、落ち込むんは仕方ないけど・・・・・・まだまだや思て・・・・・・、前を向くしかないんちゃう?」
風子の言葉。
うなづくしかない青井戸。
弱気な面が顔を出すが、競馬は待ってくれない。
明日へ向かって・・・・・・風子にうながされ場外馬券場を後にする青井戸だった。
(つづく)