天使:「京王杯スプリングカップもヴィクトリアマイルも高速決着。高速馬場想定で、結構、見つけやすい答えやってんけど、考えすぎたな。高速タイム、終始速いペースで流れ上がりも速い。先行馬はもたず、後方馬は届かへん。好位馬で決着のレース、ちゅうことや。京王杯は軸にした1頭サトノアレスが発走除外。もう1頭の軸ロジクライが3着に来たけど、2着の牝馬リナーテを甘く見過ぎたな。ヴィクトリアマイルは1着ノームコア、3着クロコスミアを持ち時計で切ってしもた。どっちも予想は完全アウト。高速馬場で考え方は合うとったのに、馬の選び方間違い・・・・・・最近の傾向やな。随分とトンチンカン。年間トータルは、馬単+11,100円、3連複-19,690円、3連単-81,140円」

 

悪魔:「京王杯は最初の3ハロンが34秒2の平均ペース。4コーナー6番手から33秒1の上がりでタワーオブロンドンが差し切って、3番手トゥザクラウン、その後ろ、内にいたロジクライ、タワーオブロンドンと同じ6番手にいたリナーテのハナ、ハナ差の2着争いやった」

 

 僕:「マイルで歯痒い思いをしてきたタワーオブロンドンだったけど、芝1400mが良かったのか、鋭い切れ味で突き抜けたね。オーストラリアから来た若手、D.レーン騎乗も大きいと思うよ。新潟大賞典でも好位付けタイプで切れ味はどうか?と思われたメールドグラースに乗って、中団、ちょっと位置を下げて33秒0の切れ味で突き抜けた。切れ味で定評のあるミッキースワローを抑え込んだからね。今回もタワーオブロンドンを直線まで動かさず、一気に爆発させた。2017年に日本に来日、差し切り勝ちの素晴らしさで話題を呼んだオーストラリアの第一人者、ヒュー・ボウマン。直線の破壊力を引き出すのはオーストラリアの特長なのかな? サトノダイヤモンドの半妹リナーテは、準オープンから上がってターコイズS7着。まだ、重賞では・・・・・・と思っていたけど、ゴール前はよく切れた。本格化かな。ロジクライはインの4番手で、直線なかなか外に出せずに苦労していた。ようやく外に出して迫ったけど、切れ味のあるタイプでないだけに2着争いの3着が精一杯。手応えがよかっただけにね、スムーズに抜け出していたら粘り込めたと思う。予想の段階で課題にしてたことだけど、高速になり過ぎた」

 

天使:「ま、これで高速馬場はハッキリしてヴィクトリアマイルはもっと高速の予想やったけどな。それに、オーストラリアのレーン騎手の凄みもわかったハズなんやけど。最終的に考えから飛んでしもた」

 

悪魔:「ノームコアやろ。4歳の実力馬のうちの1頭。最初は考えに入れといたのに。芝2000m中心の実績と速いタイムの無さで、結局、切ってしもた」

 

 僕:「ヴィクトリアマイルは、確かに悔いが残ったね。スタートすぐには行けないアエロリットだが途中から先頭、先頭に立つとドンドン行くからペースはずーと速いまま、追いかける馬は辛く、高速馬場なので後方一気は届かない。狙いは先行馬の後ろ、中団前までの位置。まさにその通りだったんだけどね。その位置にいるノームコア、クロコスミアを切って、アメリカ遠征帰りで、なおかつ行き過ぎる不安のアエロリットと、後方一気では届かないワントゥワンを入れてしまった。理由は1分31秒台の持ちタイム。考えすぎたね。いや、もっと考えればよかった。高速馬場で走った経験があるからこそのタイム。高速馬場の経験がない馬にタイムがなかっても当然、スピードに適していない理由にはならない。ノームコアは父ハービンジャー、クロコスミアは父ステイゴールド、これも、重い馬場でも通用する種牡馬にすぎないのにね。スピード馬場がダメというワケじゃない。しかも、あっちゃんの言う通り、ノームコア鞍上はレーン。この方が大きなプラス要素だったのに・・・・・・。レース飛び出しはアマルフィコースト、ミッキーチャームが続き、外からソウルスターリング、クロコスミア。スタートはその後ろだったアエロリットがハナを奪いどんどん差を広げ、4コーナーでは3,4馬身リードを取ってしまった。クロコスミアのすぐ後ろに内からレッドオルガ、ノームコア、ラッキーライラック、半馬身遅れて大外がカンタービレ。その後ろがプリモシーンという展開。1分30秒5、驚異的なレコードを考えても圏内に来れるのはここまでの位置。体調もあっただろうが、大外を行ったカンタービレはこのメンバーで外々での追走は辛かった。逆に最内を通ったレッドオルガはまったく外へ出せずに揉まれ込まれて伸びず。直線、抜け出しを図るラッキーライラックに内で抵抗するクロコスミア。圏内に位置していた馬のなかでは一番後ろにいたプリモシーンは外に出すまで手間取り、大外に出してからは鋭い伸び。その一歩手前、プリモシーンのすぐ内から伸びたのがノームコアだ。完璧なタイミングだね。結局プリモシーンはクビ差まで追い詰めたけど、そこがゴール。ラッキーライラックをハナ差、差し返して3着のクロコスミアは勝負根性の差。ま、それにしても、いまの東京の馬場は速い。瞬発力とか、そういう問題じゃなく、流れに乗った馬の勝ち。今週はオークス。去年、安田記念で1分31秒3、アエロリットが2着した高速馬場。オークスを勝ったアーモンドアイが2分23秒8、ジェンティルドンナのレコードに0.2秒差。芝2400mで上がりが33秒2。1~3着の4コーナーの位置が5,3,5番手。まさに高速決着だった。今年の大いなるヒントになりそう」

 

天使:「桜花賞馬のグランアレグリアが出えへんオークス。位置取り合戦になりそうやな。楽しみな一戦やで。ま、そいうことで。ではでは」