天使:「ダービー卿も大阪杯も難解やったけど、両方とも1着のフィアーノロマーノ、アルアインを入れきれずに予想は外れ。3連単の2頭軸も皆目外れで惨敗予想やったな。年間トータルは、馬単+40,030円、3連複-16,660円、3連単-56,810円」

 

悪魔:「ダービー卿はマルターズアポジーが3ハロン33秒9のハイペースで飛ばして、ついて行った馬もろともに総崩れやったね。そんな中で3番手、先行グループの中で唯一残った、ていうか勝ってしもたんがフィアーノロマーノ。これまで5.0.0.5、2、3着なしの極端な戦績の馬やけど、ほんま、強かったね」

 

 僕:「南半球、オーストラリアからやってきた外国産馬。川田将雅が乗ってきただけのことはあったね。人気は割れていたけど、重賞実績のないドーヴァー1番人気とともに2番人気と人気しすぎで切ったんだけど、いやいや、強かった。気性にムラがあるのかもしれないけど、この厳しいペースの先行での押し切りだからね。重賞は一度、荊尾杯スプリングSを走っているが、18頭立て18着。今回人気でも手が出せなかった。2着が中団から外を回り進出したプリモシーン。直線もいい伸び脚を見せたんだが、クビ差、とらえられなかった。勝ち切れなかったのは残念だろうが、牡馬相手でも切れ味は勝ることを証明したね。3着は好位6番手からプリモシーンのハナ差だったマイスタイル。展開を考えてか、先行せずに直線勝負にかけたのがよかった。脚質に幅ができつつあるね。1分31秒7、勝ちタイムが速くなり後方の馬では届かなくなったレースだが、33秒4の上がりで4コーナー13番手から4着に突っ込んだダイヤトニックは要注意。5着ギベオンは好位から一旦は見せ場をつくったが5着に後退。まだ本調子じゃないみたいだね」

 

天使:「G1馬8頭が出た大阪杯やけど、キセキが途中から出て行くか・・・・・・思てたけど、4コーナーまでエポカドーロのあとを追従したまま。淡々と流れて、完全に先行馬ペースになってしもたな」

 

悪魔:「後ろの馬はキセキが動き出すんを待ってたんちゃうかな?見てる方も、いまか、いまか、思てんねんけど、動けへん。まったく沸くこともなし気がついたら4コーナー・・・・・・いう感じやったね。正直、盛り上がれへんレースやった」

 

 僕:「あれだけのメンバーが出てのG1なんだからね。勝ちを意識しているはずなのに。『挟まれ下がって後ろになってしまった』ブラストワンピース。『緩い馬場に脚をとられて』ペルシアンナイト。『前脚がスリップしてしまいました』サングレーザー。個々に理由はあったろうが、スローペースで先行前残りとなってしまっては、後ろの馬はなす術なし。キセキが動くのを期待しすぎたんじゃないかな?残り1000mからスパートする特異な戦法で去年の秋のG1を賑わせたキセキだけに。キセキは後ろの馬の方が恐いからペースを上げずに、直線の叩き合いに持ち込もうとしたのかな?逃げていたエポカドーロは鼻出血で後退。3番手にいたアルアインとの叩き合い。キセキは、結局、クビ差届かずアルアインの勝利。緩い馬場は得意じゃないアルアインだったけど、調子の良さでこなし切ったのだろうか。体が元気なら、多少の苦難は乗り越えられる・・・・・・人間の世界でもあること。展開、体調、すべてが上手く行っての勝利。キセキは『何とかG1を獲りたい』川田将雅の思いの2番手追走。上手く折り合えてたし、クビ差2着なら好走。だが、キセキのパフォーマンスを最大限発揮したレースとはいえないだろう。危険性はあったにしても、後傾ラップで他を圧倒することがキセキ。ジャパンカップでアーモンドアイにこそ敗れたが、あの驚異のレコードをつくり出したのはキセキの後傾ラップの凄さ。アーモンドアイがドバイで見せた凄さに比べ、居残りG1・8頭の大阪杯は何かしら盛り上がらないままに終わってしまった気がするね。半年ぶりのレースだが、内から2頭に迫ったワグネリアン。ただ1頭、後方から4着まで押し上げてきたマカヒキ。2頭のダービー馬の走りは注目に値するものだった。とくにマカヒキは4コーナー11番手、内から抜け出す場所を求めて、外へ、外へ、やっと場所を見つけた時はすでに遅しだったけど、ゴール前の脚は際立っていた」

 

天使:「ま、そんなとこかな。今週は桜花賞や。何というてもダノンファンタジー『1強』の感じやけど、さぁ、どうなるんやろか。ますます楽しみになる春競馬突入、やな。ほな、このへんで。ではでは」