天使:「やっぱしダート6連勝のインティ、強かったな。クビ差の2着も2番人気のゴールドドリームので人気の決着。3着に8番人気のユラノトが突っ込んだけど配当は安かったな。インティは逃げ馬だけに紛れがあるか、思て中心にせえへんかった分の3連単はアウト。馬単750円、3連複2,310円のゲットのみや。年間トータルは、馬単+32,240円、3連複-580円、3連単-32,150円」
悪魔:「インティは1800mを中心に6連勝。はじめての1600mでハナ切られへんかったら思てたけど、すんなりハナ切って3ハロンを35秒8のフェブラリーSとしてはスローペース。こうなったらインティが崩れることは考えられへん」
僕:「歴代フェブラリーS3番目の遅さだからね。ここ3年は34秒1,34秒0,34秒1、完全に遅いペース。スタートではサンライズソアの方が1馬身ほど速かったんだけど、すぐに控えてしまった。インティの武豊は『周りを見て先手を主張して行きました』、別段ペースアップしてハナを取ったわけでもなく・・・・・・まだG1でもあるのかな?忖度。昔のことだけど、ベテラン騎手が『どけ、どけッ』と言ったら前が開く、というのがあったらしいが。ともかく、本場馬入場からテンションが高かったインティ、競る相手がいなかったのが勝因のすべてだろう。35秒4、逃げて3番目の上がりタイムなら負けようがない。上がり最速は34秒8のゴールドドリーム。6番手から最速でインティを追ったがクビ差届かなかった。+14㌔は前走で減っていた馬体が戻ったもの。実力は見せたんだが、インティをラクに逃がせすぎた。3番枠、馬群の中で早めに捕まえに行けないのも影響したか。ま、2頭で3着に4馬身差をつけたのだから、完全に2頭の力が抜けていたということだろう。3着に突っ込んだのは、2番枠、内々で脚を溜め最内から抜けてきたユラノト。かからない操縦性の良さと、馬体重が500㌔台で安定してきたことで筋肉量の増加をうかがわせる。まだ重賞未勝利だが成長著しい5歳馬。4着モーニンは3年前のフェブラリーSの覇者。低迷から脱却ぎみだが、もう7歳。これが精一杯か?5着は最後方から35秒2、2番目の上がりで突っ込んだコパノキッキング。スローペースの中、確かに後方組では一番の脚を使ったことは評価できるが、それはコパノキッキングのがんばり。そして、根岸S後、鞍上マーフィーが言った『NO.』(1600mの距離に関して)ではなかったことの証明だと思う。コパノキッキングに関しては予想段階から不安要素が飛びかった。カペラS(1200m)を勝ち、根岸S(1400m)を勝ち重賞連勝。根岸S勝ちからフェブラリーSを獲ったモーニン、ノンコノユメを考えても、コパノキッキングの評価はインディ、ゴールドドリームと対等でも不思議ではなかった。1200mが最適と思われる戦績とマーフィーの言葉で距離不安が表面化し、藤田菜七子起用によって鞍上に対する不安も広がった。結果が4番人気、それでも4番人気というべきか? 二つの不安要素を度外視してコパノキッキングに賭けた人が多かったワケだ。『馬券はあくまで自己責任』とはいうが、馬主も調教師も、競馬に関わる者はファンあっての競馬、お金を賭ける人がいるから成り立っているということを、もっと自覚してほしい。そして、懸命に走る馬をもっとリスペクトしてほしい。G1が取れる可能性のある馬なら、それに近づく最善の道を。レース後、5着に入った藤田菜七子に対して『大健闘、大満足』と称賛したそうだ。4番人気、5着で大満足?勝てるとまったく思ってなかったのか。距離不安を払拭して、あれだけの脚を使ったのはコパノキッキング。ならば、褒めてやるべきはコパノキッキング。より速いペースの1400m・根岸Sでも中団前の位置を取ったコパノキッキング。サンライズノヴァ、ノンコノユメなどいつも行けない馬ならともかく、中団にはラクにつけれる馬。中団につけていれば3着はあったはず。それが、馬券を買ってくれている人への責任感じゃないか、な。(予想から外した私にとっては、届かない最後方から行ってくれて助かったワケだが)。騎手・藤田菜七子を責めるつもりは一切ない。結果はともあれ、勝つためにその馬の最善を考えるのが騎手の騎手たるもの。藤田菜七子には、まだそこまでの域には到底達していない。ハッキリ言って、1600mでも力を出せることを証明したコパノキッキングだけが可哀そう。あれほどの脚を使いながら、『残念』、『悔しい』と思わない馬主、調教師、騎手がいたら、ただ、ただ、馬が可哀そうだ」
天使:「今回の回顧は、えらい違う方向へいってしもたけど・・・・・・確かにそうやな。馬券買うてるもんもそうやけど、コパノキッキングがもの言えたら言うやろな。『オレをもっと信用せんかい!』って。ま、そんなとこやな。ほな、ではでは」