天使:「3歳牝馬ヌーヴォレコルトが断然の1番人気やな。3歳同士やとハープスターを除いたら、確かにわかるけどな。問題は初めての古馬との対戦や」

悪魔:「夏ぐらいは今年の3歳牝馬はレベルが低いんちゃうか? いわれてたんやけどね。いつの間に評価が上がったん?」

 僕:「おそらく3歳牝馬ハープスターが凱旋門賞で日本馬最先着ということが大きいんじゃないかな。データでは近10年で古馬と3歳馬は5勝5敗の5分。古馬にはヌーヴォレコルトほどの抜けた馬がいない。この両方の要素が重なってヌーヴォ人気に輪をかけているともいえる。実際、3歳牝馬の有力どころが古馬と対戦したのはオークス3着のバウンスシャッセの函館記念16着、オークス6着のマーブルカテドラルのクイーンS9着ぐらいなんだよね。これを見ると古馬に歯が立たないんだけど、2頭ともその後のレースも惨敗。調子を崩していたとも考えられる。ハッキリ言って、古馬と3歳馬の力量比較は、難しいね」

悪魔:「なァ~んや、それ」

 僕:「元々、オークスの時からヌーヴォレコルトは展開を味方にしたら、ハープスターと5分に戦えると思っていた馬なんだけど」

天使:「実際、ハープスターにクビ差勝ったなぁ」

 僕:「そうなんだよね。ただ、ハープスターが日本馬で最先着をするほど強いとは思っていなかった。3歳レベルで強い馬。ヌーヴォレコルトもそういう評価だったんだよね。ハープスターの力量を見誤ったか? 成長したか? 秋華賞では、素質馬とはいえ重賞未勝利のショウナンパンドラが勝ち、未勝利勝ち後トライアルで2着したタガノエトワールが差のない3着。まったくG1の壁のなかった秋華賞と言える。ということはレベルが低かった、と思うのが妥当。だって、急に超一流馬がそんなに飛び出すワケないじゃない。もちろん、2,3着には考えるべき馬の1頭だけどね。ヌーヴォレコルトは押さえ」

悪魔:「ほんんら、中心は古馬?」

 僕:「ということになるね。古馬もそれぞれ戦ってきたレースが違うから比較が難しいんだけど、角居厩舎のラキシス、キャトルフィーユ、ディアデラマドレ、この3頭が注目だね。牡馬と戦って中日新聞杯・オールカマー2着のラキシス。この距離が得意だけに大きく崩れることはないと思う。逆に牝馬戦線で2着を続け、クイーンSで初重賞勝ちのキャトルフィーユ。1800m・2000mが得意距離だけど、ルメール騎乗で200mの距離延長もなんとか持たせるんじゃないかな。最近3戦で牝馬重賞2勝のディアデラマドレはようやく本格化。好位で上手いレース運びをするラキシス、キャトルフィーユほどの安定感はないけど、末の破壊力は1番。あとはフーラブライドとアロマティコ。フーラブライドの前走は休み明け太目で牡馬と対戦して7着。長くダートを使っていて、芝になっていきなり3連勝なおかつ重賞制覇。その後も牡馬との日経新春杯3着、中山牝馬S勝ちと十分な実力を見せているが人気にならない馬。2200mの距離に不安のある馬が多いなかで2400mでもこなせる点は魅力。アロマティコは展開に泣く馬だけど、切れ味は一級品。距離も去年の3着馬だから、十分こなせる。ヌーヴォレコルトが内枠に入って前目の競馬をするなら、展開は向くかも。そうなるとスマートレイアーも気にはなるんだけど、この馬は短い距離でより切れるだけに、2200mはちょっと辛いと思うんだ」

天使:「ほな、買い目いこか」

 僕:「馬連ボックス、①②③⑤⑮⑱、15点×100円。3連複ボックス、①②③⑤⑮⑱、20点×100円。3連単、思い切ってラキシス・アロマティコ2頭軸マルチ①⑱-②③⑤⑮、24点×100円」

天使:「おっしゃ、3連単は結構な勝負馬券やな。(笑) ほな、それで、ではでは」