天使:「3コーナー手前から動いたゴールドシップ。シメシメ、早いゾこれは、と思たけど・・・強かったな。直線も、バテへんかった」

 僕:「うん、打倒ゴールドシップを狙った17頭は完敗だね。2着にきたのがセントライト2着のスカイディグニティ。屈腱炎で回避したディープブリランテは仕方ないとしても、フェノーメノには菊に出てきてほしかったね。ゴール前の接戦が見られたと思う」

悪魔:「まあ、レース選択は陣営が考えることやから、うちらファンは何にも言われへん。3歳は3歳同士で戦ってくれてこそ、ホントは盛り上がんねんけどね」

天使:「ま、そいうことやわな。それは別にしても、ゴールドシップは完全な横綱相撲見せて勝ってくれたから、本命馬としての責任は果たした。立派な皐月賞・菊花賞2冠馬や」

 僕:「ま、それに異論はないね。力の違いは見せつけた。2着3着もある、僕らの邪心はどっかへ吹っ飛ばされた」(笑)

天使:「2着のスカイディグニティもええ末脚で2着確保。これでホンマモンになったな」

悪魔:「鞍上のメンディザバルは右肩脱臼しながら、直線追ってたらしいで。凄い根性やね」

 僕:「プロフェッショナルだね。騎乗した限りは言い訳は効かない、の気持ち」

天使:「惜しかったんはベールドインパクトや。ゴールドシップのあとを追うように4コーナーでは大外から上がって来て、直線に入った時は突き抜けるか、思う勢いやったけどな」

 僕:「ドールドシップが直線、さらにエンジンかけて、馬群からスカイディグニティが抜け出て、それでも3着確保かと思ったけど、ホント、ゴール前、最後の1完歩でユウキソルジャーに交わされてしまった。半姉がコイウタ。やっぱり3000mはちょっと長かったかな。それと、3番枠だったのが、内で徐々に下がって最後は大外、一番距離走ったのはこの馬だろう」

天使:「7頭出たディープインパクト産駒でこれが一番先着。去年は3着のトーセンラーが最高やったけど、やっぱしディープ産駒には3000mは長いんかな?」

 僕:「まだ2年目だし、それは何とも言えないね。去年はマイルG1しか獲れなかったけど、今年は牡牝で2400mG1を獲ったし、まだまだわからない。後方から息の長い末脚で3着に上がったユウキソルジャーは、ダンスインザダークの全弟トーセンダンスの仔。菊で好成績のダンスインザダーク産駒が今年は出てなかったけど、お弟の仔が菊花賞ゆかりの血統を誇示したね」

天使:「ホンマやな。ベールドインパクトとあっちゃんゴリ押しのラニカイツヨシが3着争いで、こら、オレらの予想、完勝やで思てたのに。ゴール前で一気に来たよった」

悪魔:「ゴリ押してなんよッ!5着やけど、ラニカイ君、見せ場はつくったやろ」

 僕:「アハッ、あ、いやいや、そう、見せ場たっぷり、善戦だったね。いや、ベールドインパクトも善戦止まりになってしまったけど、やはりこれはダンスインザダーク産駒と同じ長距離の血の強み。前でしぶとく粘るタイプだったのが、今日は後方から差し。脚質に幅が出て、これから長距離では有力な1頭になるね」

天使:「マウントシャスタは直線、一旦は先頭に立ったけど、馬群に沈んだ。やっぱり距離やな。ロードアクレイムは後ろ過ぎた」

 僕:「直線追い上げたけど6着が精一杯。前行った馬は総崩れ、直線まで後ろにいた馬は届かず。そんな競馬だったね」

天使:「ま、そんなとこかな。来週は天皇賞秋、強いと言われる3歳馬、対する熟練古馬、もう、わからん、いうほど難しい。なんとか、糸口を見つけんとな。ほな、ではでは」