天使:「ゴール前、ダークシャドウとヒルノダムールの2頭、確かに抜け出してきたわな。その前に、外からあざ笑うように駆け抜けたのがおったな。おれらがここで切った馬」

 僕:「それは、ひょっとしてフミノイマージン?」

天使:「?やないわ。はいはい、懺悔、懺悔」

天使・悪魔・僕『ファミノイマージンさん。あなたの末脚、お見事です。御見それしました。ごめんなさい』

悪魔:「いや~ぁ、それにしても凄い脚やったね」

 僕:「ほぼ最後方から、4コーナーでまくって進出、直線、外から現れたかと思ったら、あっという間に突き抜けたね。2番手から抜け出すダークシャドウ、内の5,6番手からダークシャドウをマークするヒルノダムールが迫る。それとは別次元の走りだった。いくら相手が休み明けとはいえ、G1有力牡馬をいとも簡単に差し切った。改めてハマった時の実力を見せつけられた。展開が向くかどうか、うまく捌けるかどうか、いろんなハードルがあるけど、力は再認識させられたという感じ」

悪魔:「ハナズゴールも馬群から抜け出して、ヒルノダムールに半馬身まで迫ったやん。話は早いけど、秋華賞でも有力ちゃう?」

 僕:「クイーンSではアイムユアーズが完勝。3歳牝馬は層も厚い。秋が楽しみだね」

天使:「牡馬の秋のG1を狙うダークシャドウもヒルノダムールも、まずは順調やな」

 僕:「ここを使って、目標は秋のG1シリーズ。まず、まず、だね」

天使:「4着までの馬は、それぞれなんらかの成果があったけど、他はちょっと見るべきもんもなかったな」

悪魔:「2年ぶりのロジユニヴァースは13着のアクシオンから更に大差のドンジリ。ま、無事に走り切っただけでええと思うわ」

天使:「そやな。このあとも長い目で見たらんと。すぐに勝ち負けのレースするには、2年は長すぎる」

悪魔:「そやね。13着のアクシオンも引退レースを無事に走り切って、お疲れさま、やね」

 僕:「そうだよね。9歳、よく走ったよ。8歳の夏はサンデー最後の産駒で、産駒重賞連続制覇の重圧を一身に受けて3着、2着。あと一歩まで迫って、精根尽き果てた感じの二桁着順連続。事実関係は未確認だけど、札幌で誘導馬・・・という話もあるので、ひと安心」

天使:「あんだけおったサンデー産駒の最後やもんなぁ・・・。ホント、お疲れさん。元気で第二の馬生を、やね。ま、回顧はそういうことで、ほな、ではでは」