天使:「G1の合い間のG2レース。スクリーンヒーロー、アドマイヤジュピタ、去年のトーセンジョーダンと、ここ勝った馬からG1馬が出てる、いうことで注目の1戦やねんけど、どうやろか?」

 僕:「確かに、結果的にはG1馬は出ているけど、直結したのはスクリーンヒーローだけだからね。ここ、メンバーを見ても直結するとしたら、勝って復活なった時のオウケンブルースぐらい」

悪魔:「厳しいな。そしたら隙間狙いの重賞のイメージ?」

 僕:「まぁね。G1うんぬんはともかく、メンバー的には難解なレースだと思うよ」

天使:「唯一のG1馬、オウケンブルースリの取捨が難しいな。前走3着で復活か、言われてるけど、このレースのデータやと58㌔以上背負った馬は勝ててない」

 僕:「そうなんだよね。過去10年で2着、3着が1回ずつのみ。ハンデ頭、準ずる馬には厳しい結果」

悪魔:「それだけのハンデの馬いうことは実力馬やからね。58.5㌔のオウケン、58㌔のナムラクレセント。ここでも人気の馬だけに、波乱の目。狙いは軽量馬?」

 僕:「いや、意外と活躍しているのは56㌔~57.5㌔のトップ下の実力馬。軽いからって、いいものじゃない」

天使:「長距離のスローペース、先行馬が有利なようやけど、ここ、前行くのん、結構多いんとちゃうか?」

悪魔:「ドリームセーリング、コスモラピュタの逃げ馬。ゴールデンハインド、ネコパンチ、ポルトマズルカ、キングトップガンの先行。カリバーン、ビートブラック、ナムラクレセント、トレイルブレイザーあたりも、どっちかいうと前目で勝負する馬やねぇ」

 僕:「長距離によくある人気薄の逃げ・先行の前残り、これはなさそう。じっくり攻めれる長距離タイプの末脚に期待だね」

天使:「それと、日曜はまた、雨模様。どれだけ降るかわからんけど、馬場状態も微妙」

 僕:「そうそう、雨なんだよね。どの程度か。でも、馬場が悪くなることは避けられない。重よさそうなのは、力関係なくピエナファンタスト、フォゲッタブル、ナムラクレセント、トウカイトリック、カワキタコマンド、トレイルブレイザーあたり、かな」

天使:「それらを、踏まえて、ここはどうなん、なかなか中心に置けそうな馬、おれへんけど」

 僕:「そうだね。馬場と斤量考えると、オウケンを中心には置けない。荒れそうだね、このレース」

悪魔:「馬場が悪なると見込んで、データ無視して軽量馬狙いは?」

 僕:「そだよね。長距離のハンデ戦、重馬場は軽量馬狙いが鉄則。このデータ重視の方が正解かも」

天使:「ほんだら、ハンデの重いのは切り捨てか?」

 僕:「いやいや、57㌔のコスモヘレノス、フォゲッタブルあたりは恐いよ。もっと長い方がいいコスモヘレノスだけど、去年は今頃から力をつけたコスモヘレノス。今年もその季節がやってきた。フォゲッタブルは長い間低迷してるけど、前走で兆しがかすかに見えてきて、2500mで時計のかかるレース。復活の条件は整ったね」

悪魔:「えっ、この2頭が中心?」

 僕:「えーっ、じゃない、じゃない。今回は中心に選べる馬は、正直、いないよ。同等扱いだね」

悪魔:「んじゃ、他の同等馬は?」

 僕:「春の目黒記念4着、宝塚記念8着のトレイルブレイザー。ゼンノロブロイ産駒、これからこれぐらいの距離の重賞常連になりそう。地味だけど、前走もしぶとい末脚のカワキタコマンド、展開もつれたら、も一度、突っ込むかも。あと、完全な重馬場になった時の軽量ピエナファンタスト」

天使:「なるほどな。ほな、結論、まとめるで。中心なしの同等5頭。コスモヘレノス、フォゲッタブル、トレイルブレイザー、カワキタコマンド、ピエナファンタスト。オウケンブルースリはあくまで押さえ。こんなとこかな? ほな、ではでは」