(ここでは、現役競走馬の話題を取り上げたいと思います)


37年10か月前、336㌔という史上最軽量で走ったジャンヌダルク。

以来、それより軽い馬はいなかった。


2011年、1月22日。小倉新馬戦、芝1200m。

グランローズ(牝)、334㌔。

父キングヘイロー、母テンダリー。母の父サンデーサイレンス。


レースは後方のまま18頭中15着だったが、この体で調教に耐え抜き出走にこぎつけただけでも立派といえる。

負担重量は減量騎手・川須栄彦でも51㌔。彼女にとって、少なくても55、6㌔相当の負担。


2走目。阪神未勝利戦、ダート1200m。

さらに4㌔減って330㌔。

16頭立て14着。


3走目。新潟未勝利戦、ダート1200m。

馬体重は増えて344㌔。騎手は減量恩恵のない大下智騎手、54㌔。

15頭立て15着。




いまは、走るだけで精一杯。

父は良血キングヘイロー。母の父は、何といってもサンデーサイレンス。

素質はあるはず。


史上最軽量の勝ち馬はジャンヌダルクで350㌔。

史上最軽量G1はカネヒムロの384㌔。


史上最重量出走馬はシルクオーディン、622㌔。

史上最重量勝ち馬はクリーン、612㌔。


クリーンは重戦車よろしく、馬力を武器にダートオープンで活躍。

小さな馬体、いつもトップハンデを背負ったようなグランローズ。

何を武器にする? 

武器などない。ただ、ひたすら耐えて、走るだけ。



グランローズ、勝ってジャンヌダルクを越えろ!

といいたいが、



望まない。



望んでは可哀そう。



もっと、大きくなっておくれ。



せめて、母のように400㌔まで。



早く、大きくなれ!




競走馬として、




勝負は、それからだ。




それまで、どうか、無事で走っておくれ。