天皇賞といえば3200m、ステイヤー・・・というイメージが強いが、

そうだろうか?


ジャガーメイル。父ジャングルポケット、母父サンデーサイレンス。

マイネルキッツ。父ヤマニンセラフィム、母父サッカーボーイ。

アドマイヤジュピタ。父フレンチデュピティ、母父リアルシャダイ。

メイショウサムソン。父オペラハウス、母父ダンシングブレーヴ。

ディープインパクト。父サンデーサイレンス、母父アルザオ。


近年の勝ち馬を見ても、これはステイヤーというのは、いない。

この中で見られるステイヤーの血といえば、アドマイヤジュピタの母父リアルシャダイぐらいなもの。


短中距離血統の種牡馬がもてはやされるのは世界的傾向にあり、日本でも御多分にもれない。

とくにスピード優先の近代競馬において、ステイヤーは残念ながら居場所がなくなりつつある。

スピードは生まれもってのものだが、スタミナは作ることができる。豊かなスピード血統の馬を長距離仕様にすればいいわけだ。

それが、世界の傾向。

折しも、ステイヤー輩出に力を注いできたメジロ牧場が解散した。惜しまれることだが、現実、メジロの衰退を助長したのは、現在のスピード優先な競馬体系に他ならない。と、私は思う。


メジロ解散のサイン、それは天皇賞といえどステイヤーにこだわるな、という悲しい現実ではないだろうか?



えら~く堅くなりましたが、以上を踏まえて、私の妄想がはじまりますデス、はい。

といっても、中距離馬で十分な天皇賞じゃ、強い4歳5頭で決着。

アレッ、それじゃあ、妄想になんない。


堅すぎる。


トゥザグローリー、ペルーサ、ヒルノダムール、ローズキングダム、エイシンフラッシュ。

なんとか、消さねば、3頭。


てなこと考えてる間に、ゲートが開いちゃった。

朝から降った小雨、馬場はそんなに悪くないが、やや重。

内、ダッシュつきにくそう。


それでも行ったか、ナムラクレセント。

中からマイネルキッツ、昨年の再現か2番手。


3番手、おお、トゥザグローリー。早め。イヤッ、有馬以降ずっとこのパターンだよね。この馬。

出遅れなかったペルーサ、そのあと。藤沢氏、言ってたよね、後ろからでは勝てない。


ゲシュタルト、ビートブラック、外からコスモ2頭。内からローズキングダムも早め。


重馬場はスローペースになるけど、やや重はそこそこ踏ん張りも聞くので、意外とペースは良馬場並みになるんだよね。


これ摩訶不思議、やや重馬場のトラップ。


しかも、人気馬の比重が前(先行・好位に集結)にあるだけに、各馬ゆったりはしてられない。


向う正面、逃げるナムラ、2番手マイネル、1馬身空いて3番手トゥザ。ゲシュタルト、ビートブラック、コスモヘレノス、メドウ。

ペルーサがいつの間にか外へ。横典、気合い入ってる。

外へ持ち出したいローキン・武豊。出れない、出せない。


3コーナー手前、動いたのはコスモメドウ・丹内、初G1、何かしたいアクション。ぐいぐい上がって行った。

流れが速くなりましたな。

だって、トゥザグローリー、四位も行ったから。


4コーナー、ナムラ、マイネル、トゥザ、メドウ、雁行。

直線、早々と先頭はトゥザグローリー、外から襲いかかるのはペルーサ。

他の先行馬、もう脚はない。代わって外から抜けてくるのは2頭。ヒルノダムールとエイシンフラッシュ。


えっ? 堅いじゃん。

言うな、言わんといて、言わすまい。


やや重馬場で良馬場並みのラップがここで堪えてくる。


おっ、ペルーサが交わした!

トゥザ交わして、先頭!


と思いきや、来ました来ました、外から2頭、併せ馬。


皐月賞、やや重馬場のゴール前再現。

すんごい、切れ味! 


やや重馬場、先行馬には踏ん張り効いてついペースが速くなるのと同じく、差し脚も踏ん張り効いて、切れる。

これ、やや重馬場の摩訶不思議、Ⅱ。


差し切っちゃったペルーサを。


1着ヒルノダムール、2着エイシンフラッシュ、3着ペルーサ。


妄想馬券、②-⑮-⑥ 1256.8倍。(4月30日12時2分現在)


いかがでしょうか?