天使:「ターコイズSは、予想推奨馬の中で上位に来たんが勝ったドロップオブライトだけ。人気のウンブライト、チェルビアット、ボンドガール、ビップデイジーは10着以下と散々やったな。逆に、朝日杯フューチュリティSは人気の上位5頭は格が違うと思たけど……その通り。単勝オッズ一桁の1~5番人気で1着~5着。馬単2,280円、3連複1,290円とゲットもトリガミ。3連単は2頭軸選びの1頭を間違えてアウトや。年間トータルは、馬単-64,320円、3連複-12,890円、3連単-37,780円」

 

悪魔:「ターコイズSは過去のデータからも前残りに注目言うてたけど……前行きそうな1~5番までの5頭、逃げたスリールミニョン7着と、うちらが予想で選んだジューンオレンジは中団から9着とアカンかった。他の3頭はリラボニートは2,3番手から2着、ソルトクイーンが好位から3着、中団からになったけどシングザットソングが4着。勝ったドロップオブライトも、差し鋭いタイプやけど行ける時は前で粘る馬やから、先行・差し、両面で狙える馬やった。今回はリラボニータと同じ、2,3番手から抜け出し。前行く馬をもっと注目すべきやったね。ウンブライト、チェルビアット、ボンドガール主力が差し馬やっただけに余計に」

 

 僕:「3ハロン・34秒7でスリールミニョンが単騎逃げ。2馬身離れてソーダズリングが行って、さらに2馬身離れてリラボニータ、ドロップオブライト。ソルトクイーンはすぐ後ろの集団で包まれ気味だったが、上手く脚を溜められたかもしれない。逃げたスリールミニョンにとっては平均ペースだったが、離れた3番手のリラボニータ、トップオブドロップらには絶好のペースとなったみたいだね。1着ドロップオブライト、アタマ差、2着リラボニータ、アタマ差、3着ソルトクイーン。直線は完全にこの3頭の競馬になってしまった。4着シングザットソングは前に行けず、中団から差して3着ソルトクイーンに1馬身半差。上がり最速・3ハロン33秒6ののカピリナが6着。後方から進めた有力馬にはどうしようもない展開だったわけだが、ウンブライル12着は『復活途上』であって、まだ万全な状態ではなかったということ。チェルビアット13着は後ろから行く馬ではあるけど、大きく出遅れて最後方からはきつかったか。ボンドガール11着は、展開不利でも重賞で掲示板圏内までは来ていた馬。ちょっと、これは復調まで長引くかも」

 

天使:「日曜日は2歳G1の朝日杯フューチュリティS。14頭立てやけど、重賞勝ち馬4頭と、重賞で勝ち馬とアタマ差の2着という馬が1頭。『まさに5頭立て』という人もおるほど、実力、人気ともに抜けてたな。『ちょっとでも高配当を』、難しいアナ馬探しもやってみたけど、結局は5頭で1着~5着。ま、しゃーないわな」

 

悪魔:「当日の雨もあって馬場は重馬場。波乱の要素もあってんけどね。3ハロン34秒6のペースで、勝ちタイムが1分33秒2。重馬場というほどレースに影響はなかったみたいやけど、上がり最速がカヴァリレッツォの34秒3。最後はやっぱり時計かかってるわね」

 

 僕:「2着ダイヤモンドノットの鞍上・C.ルメールも、3着アドマイヤクワッズの鞍上・坂井瑠星も『良馬場ならもっとやれた』というように、馬場悪化に苦しんだ馬がいたのは事実だ。それでも2着、3着、致命傷となるほどの悪化でもなかったのは事実。メンバーとレースっぷりから、デイリー杯2歳S組のアドマイヤクワッズ、カヴァリレッツォが強いんでは……と評価する声が多く、最終的に1,2番人気となったわけだけど、1着、3着。評価通り。マイルの距離不安が問われ、5頭中5番人気だったダイヤモンドノット。鞍上・C.ルメールの好判断で逃げたのが良かったのか、ゴール前まで先頭。力のいる重馬場でマイルは、ゴール寸前に力尽きたか。いつも後ろからのアドマイヤクワッズは、確かに良馬場の方が鋭い『切れ味』を発揮できそう。4着エコロアルバは好スタート、内で3,4番手も徐々に下げ後方、外に持ち出し、直線、いち早く追い上げ3番手も、ゴール寸前にアドマイヤクワッズに交わされ4着。道中、内から好位なのを下げたのか?下がってしまったのか?位置取りに変化がありすぎて、かなりレース運びで損をした気がする。5着のリアライズシリウスはゲート入りに手間取った。鞍上・津村明秀は『ゲートに手こずりましたが、ゲートの中では許容範囲でした。………3コーナーからハミを取らなくなって、調教と同じになってしまいました。右回りなのか、体を持て余しているのか』と語る。すぐに矯正できるものならいいが……ちょっと問題ありのようだ。それでも5着から落ちなかったのは立派。1着~5着までの5頭、来年に向けてどう成長するか?期待は大」

 

天使:「なるほどな。2歳G1は今週のホープフルSもあるけど、もう、期待ワクワクしかないな。いよいよ今週で2025年の競馬も終了。『有終の美』あるのみ、やな」

 

 

 

 

 

 

 

天使:「先週の阪神ジュベナイルフィリーズは重賞勝ち馬がおれへんメンバー。今回の朝日杯は重賞勝ち馬が4頭。それも、新馬勝ち即重賞制覇が3頭もいてる……超エリート路線を走る馬たち。新馬勝ち即重賞アタマ差2着という『これもエリート路線に乗ったやろ』いう馬も1頭いてる。これはもう『他の馬では太刀打ちできひんやろ』というほど、人気の分かれ方してるな。アナ馬探しが大変や」

 

悪魔:「日本からイギリスに行って繁殖牝馬となってるフィドゥーシアの仔グッドピースや、母が阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬のレーヴディソールというスペルーチェ、血統的には魅力ある馬もいてるねんけどね。重賞勝ちした馬、同タイムの2着した馬らを外すワケには行けへんしね」

 

 僕:「ま、ここは重賞実績を素直に認めるしかないだろうね。デキに疑問があるのならともかく。問題は、阪神競馬場は日曜日の朝から夕方にかけて雨予報があること。雨量は少ないとのことだが、やや重ぐらいにはなるかもしれない。ただ、重巧拙を判断するほどの出走経験のない馬たちなので、馬場のことは考慮できないのが本音。 そういうところで予想を進めるが……まず中心に推したいのがエコロアルバ。新馬戦・サウジアラビアロイヤルカップ2戦2勝。2戦ともに最速の上がりで勝ち切っており、サウジアラビアロイヤルカップ・芝1600mでは上がり3ハロン・33秒2の『切れ味』を見せた。伯父にシルクロードS・2勝のダンスディレクターがいる血統。前走からもマイルの『切れ味』が一番か。母父に重馬場こなす血統のフレンチデュピティ。 新馬戦・新潟2歳Sを連勝したリアライズシリウス。エコロアルバとは逆に、新馬戦は逃げ切り、新潟2歳Sは2番手からの抜け出し。先行力で勝ち上がって来た馬。ここは外の8枠13番、3番手当たりでペースを確認しながら動くか。新潟2歳Sでは2番手から上がり33秒4の脚を使って、2着馬タイセイボーグに4馬身差の勝利。先行しても最後の脚を溜める余裕あるレースぶりは信頼感が増す。 母父ステイゴールドは重こなす血統。 新馬戦・デイリー杯2歳Sを勝ったのはアドマイヤクワッズ。この馬も2戦とも上がり最速。ノーザンファーム産で祖母パシフィックリムはアイルランドからの輸入繁殖牝馬。日本産の産駒はアドマイヤクワッズの母デイトライン1頭だけなので、これからが期待の牝系か。 アドマイヤクワッズが勝ったデイリー杯2歳S、アタマ差2着だったのがカヴァレリッツォ。3着のアイガーリーに5馬身差、1,2着馬の圧倒的マッチレースだったワケだ。このレースでの実力判断は、ほぼ互角か。 4頭目の重賞勝ち馬がダイヤモンドノット。叔父にダービー馬マカヒキ、叔母にウリウリ(重賞2勝)がいる血統。新馬戦から5戦目、3,4,1,2,1着でようやく重賞制覇ということで、有力馬の中で現在5番人気だが、京王杯2歳Sでは2着馬フクチャンショウに3馬身差の勝利。単勝1.8倍、圧倒的人気に応える強さだった。3走目、未勝利戦勝ちのころから大きな素質開花を見せているか。 そして、6頭目のアナ馬。ホント、これが難しい。 レースぶりからなら、5戦2,3,3,1,2着のコルテオソレイユ、5戦4,1,4,4,1着のタガノアラリアだが。やっぱり、血統的魅力が気になるね。悪魔のあっちゃんが言ってたグッドピースと、スペルーチェ。 グッドピースは新馬戦1着、デイリー杯2歳S・1.7秒差6着。祖母がビリーブ(スプリンターズS・高松宮記念、スプリントG1・2勝)で、母フィドゥーシアが繁殖牝馬としてイギリスに行き、産んだのがグッドピース。外国産馬、まさに母の故郷へ逆輸入されて来たわけだ。興味深いし、短距離界の良血は魅力だが、デイリー杯2歳Sのアドマイヤクワッズ・カヴァレリッツォから1.7秒差は気になるね。ここは、まだムリかな。 新馬戦2着のあと未勝利戦1着で出走して来たスペルーチェ。去年、1着のアドマイヤズームは新馬戦4着、未勝利戦1着。素質馬なら十分アリなことだ。母レーヴディソールは阪神ジュベナイルフィリーズを、新馬戦から3連勝で勝った馬。母譲りなら2歳で活躍は本道。信頼できる筋の最終追い切り評価も高く、アナをあけるならこの馬か」

 

天使:「そうかぁ。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、③⑧⑨⑩⑫⑬、30点×100円。

3連複ボックス、③⑧⑨⑩⑫⑬、20点×100円。

3連単、エコロアルバ・アドマイヤクワッズ2頭軸マルチ③⑫-⑧⑨⑩⑬、24点×100円」

 

天使:「おっしゃ。ほな、それでいこか。ではでは」

 

 

 

 

 

 

天使:「結構、前残りがあるターコイズSやけど、今回、前に行きそうなんは内の馬。スリールミニョン、ソルトクイーン、ジューンオレンジが行って、リラボニート、シングザットソングもスタート次第では先行しそう。外枠では7枠14番のフィールシンパシーが、23年のこのレースで逃げて2着に来てるけど、最近ではレースに精彩を欠いてるからな。ドロップオブライトも2走前の京成杯オータムハンデのように、スタート次第では先行することも。ま、絶対的な逃げ馬はいてないから、ハイペースにはならへんやろ。平均ペース、先行勢の中から残る馬も考慮に入れとかな、な」

 

悪魔:「3ハロン33秒9のペースに、ほぼ並んだ2番手を走るソルトクイーン。スピードが一番ありそうなんはこの馬やけど、それは芝1200mのレースやからね。当然、芝1600mに合わせたペースで行くやろうけど。ちなみに、芝1600mは2,3歳時に3走、1,7,11着。決して好走距離とはいえないだけにね。どうなんやろ。スピードは十分対応できてもスタミナは……」

 

 僕:「ソルトクイーンは芝1800mでデビューして、1600m、1400m、1200mと走る距離を短くしつつオープンまで出世した馬。重賞挑戦でいきなり芝1600mは、冒険しすぎかな、とも思う。 スリールミニョンは前走、長岡京S・芝1400m(3勝クラス)を3ハロン35秒0の先行ペースでの逃げ切り勝ち。有利な条件が勝てた要因。 シングザットソングは近走重賞で12,7着。ハンデ55㌔もやや重い。 リラボニートは3勝クラス勝ち上がり後の前走、アイルランドトロフィー8着。まだ重賞での活躍は力不足か。 ジューンオレンジは決して好調とはいえない戦績だが、3走前、中京記念で4コーナー7番手から33秒3の上がりで0.2秒差3着。差しても十分馬券圏内の力を見せた。前走はリステッド競走・ポートアイランドSで2番手からの競馬。着順は8着と良くないが、行き脚は付いた。ここ積極策で粘り込むシチュエーションはできた。もし、前に行けなくても差す力も持つ。前残りならジューンオレンジか。 さて、本筋から有力馬を選んでいこう。 やっぱり、ここはウンブライルの『復活』を信用かな。全兄にステルヴィオ(マイルチャンピオンシップ1着)がいるウンブライドは3歳時、NHKマイルカップ2着。4歳時は低迷気味だったが、今年6月、府中牝馬S・0.3秒差4着から8月・関越S(オープン)1着、前走は富士S・0.4秒差5着。混戦の中の現在1番人気は納得。 中山で大外、8枠16番は気になるが、チェルビアット3歳馬に注目。前走、3勝クラスの紅葉Sを勝ったばかりだが、フィリーズレビュー2着、NHKマイルカップ3着の実力牝馬。半姉は秋華賞・ジャパンカップのG1・2勝のショウナンパンドラ。過去10年、ターコイズSにおける8枠の複勝率は20%(1.1.2.16)。悪くはない。むしろ良いほう。 3歳馬ビップデイジー。阪神ジュベナイルフィリーズ2着、チューリップ賞3着で、期待された桜花賞は11着。オークスも出走したが13着。秋は立て直されたか、ローズS・0.3秒差4着で、秋華賞は0.7秒差6着。最も得意なはずの芝1600mで、高らかに『復活』宣言か。 G1・秋華賞2着をはじめ、重賞2着6回、3着1回を誇る『最強の1勝馬』ボンドガール。芝1600m重賞は2着4回。なぜか、ここ2戦、アイルランドトロフィー9着、エリザベス女王杯11着。まったくボンドガールらしからぬ走り。とは言っても真の実力は、みなが知るところ。外すわけにはいかない馬。 あと1頭はドロップオブライト。28戦中芝1600mは、わずか3戦だが0.1.2.0。前々走の中山・京成杯オータムハンデ・芝1600mは2番手追走、1分31秒4の好タイムで2着。牝馬で56㌔のハンデを克服。差し脚も見せるが、先行してもしぶとい粘りを見せる馬。なお、京成杯オータムハンデ1着だったホウオウラスカーズは、その時ハンデ52㌔、ドロップオブライトとは4㌔の差があった。今回はハンデ54㌔」

 

天使:「なるほどな。ほな、買い目いこか」

 

 僕:「馬単ボックス、④⑥⑦⑧⑨⑯、30点×100円。

3連複ボックス、④⑥⑦⑧⑨⑯、20点×100円。

3連単、ウンブライル・ボンドガール2用軸マルチ⑥⑦-④⑧⑨⑯、24点×100円」

 

天使:「おっしゃ。ほな、それでいこか。ではでは」