大阪府教育委員会の刀剣審査会に思うこと
47全都道府県の審査を見てきたわけではありませんが、これまでに、奈良と兵庫の審査会には立ち合ったことがあります。
この二県に限っての話になりますが、登録審査会の雰囲気は非常に良いです。二重○どころか三重○を差しあげたくなる内容です。
どちらの県も、日本美術刀剣保存協会の各支部長を中心とした審査員ですが、刀剣に対する礼儀作法ができています。
特に奈良県では、審査員に刀剣研磨師の先生が一人おられ、刃文が確認できないものなどは、その場でさっと砥石を当てて刃文を出してくださったりします。
また、研ぎ身の刀身を審査する際には、白手袋をはめ、刀に微塵のヒケ傷(スリ傷)がつかぬよう、刀を計測板の上で摺らせるように動かしたりせず、慎重に丁寧にゆっくりと置いてくださいます。
また、計測板の上に置く前に、他の錆身刀身を計測した際についた錆が、刀身に付着しないよう、清潔なネル布で丁寧に計測板を拭ってから作業を行ってくださいます。
兵庫では審査員の先生が、銘文の判読が困難な場合は、大阪のように「銘不明」とせず、審査会場に居合わせる若手刀匠や僕のような若い刀剣業者に声をかけ、「銘文は○○○で間違いないですね?」と確認をとってくださいます。
この二県に関しては、本当に安心して刀を任せることができますが、問題の大阪では…
勿論担当する審査員にもよりますが、殆どの場合は、以下のような取扱がなされます。
1.申請者(所有者)の了解を得ず、勝手に刀の中心に、ワイヤーブラシや紙ヤスリを当てて、老眼審査員にも銘文が判読しやすいように、中心を光らせる。
2.申請者(所有者)の了解を得ず、勝手に刀の刃に金属を当てる。
3.錆身も研ぎ身もおかまいなしで素手で作業。計測の際には平気で刀身に指紋をつける。
4.計測板に研ぎ身刀身を置く時も、平気で摺らせ、砂気交じりの埃や他の錆身刀身から剥落した錆で、ヒケ疵を付ける。
5.銘の判読ミスを指摘すると「ヘリクツぬかすな」と叱責する。
などなどです。
僕が見た中で目を疑ったものの中に、中心の銘文を見るのに、他の錆身刀身を用い、無断で中心の錆びを削り落とすという作業…
兵庫・奈良の二県とは明らかに審査員の刀剣に対する態度が異なります。また、作業を機械的な業務としてしか行わない教育委員会文化財課の職員にも、刀剣に対する畏敬の念が全く欠如していると言っても過言ではないでしょう。
今は色々と抱える問題もあり、行動に移すことができませんが、いずれは愛刀家の有志を募り、こうした審査会の改善を訴えることができればと考えています。
まず、第一段階として、審査員の若年化!!
年齢制限を設け、老眼著しい審査員を排除、もしくは、若く目の利く審査員補助員を採用する必要を感じます。
次に、無鍛錬または半鍛錬の疑いがある物件に関して、明らかにそれを照明することができない場合は、登録不可ではなく、登録証備考欄に「鍛錬に疑いあり」等の記述を設けて、登録証を発行し、専門の鑑定機関での再審査を義務付ける。
最終的には、戦勝国向けに定義された現銃刀法を改正し、無鍛錬の刀剣であっても、銃砲同様の免許制、年に一回の登録切りかえなどを導入するなどして、軍刀の所持も可能にできれば… と夢見ます。
そのためには、文化財保護に力を入れてくれる心ある政治家の台頭が必要不可欠でしょう。
何しろ一個人では行政を動かすことは至難ですから…
ただ、力を合わせ、デモを行うなどすることによって、現体制が少しは変わるかもしれませんよね。
ダガーナイフ規制というのもちゃんちゃらおかしなもので、取り締まるべきは刃物ではなく、危険人物なんですよ。
犯罪の後、必ず精神鑑定というものが行われ、責任能力が問われますが、これは絶対におかしいと思います。
この二県に限っての話になりますが、登録審査会の雰囲気は非常に良いです。二重○どころか三重○を差しあげたくなる内容です。
どちらの県も、日本美術刀剣保存協会の各支部長を中心とした審査員ですが、刀剣に対する礼儀作法ができています。
特に奈良県では、審査員に刀剣研磨師の先生が一人おられ、刃文が確認できないものなどは、その場でさっと砥石を当てて刃文を出してくださったりします。
また、研ぎ身の刀身を審査する際には、白手袋をはめ、刀に微塵のヒケ傷(スリ傷)がつかぬよう、刀を計測板の上で摺らせるように動かしたりせず、慎重に丁寧にゆっくりと置いてくださいます。
また、計測板の上に置く前に、他の錆身刀身を計測した際についた錆が、刀身に付着しないよう、清潔なネル布で丁寧に計測板を拭ってから作業を行ってくださいます。
兵庫では審査員の先生が、銘文の判読が困難な場合は、大阪のように「銘不明」とせず、審査会場に居合わせる若手刀匠や僕のような若い刀剣業者に声をかけ、「銘文は○○○で間違いないですね?」と確認をとってくださいます。
この二県に関しては、本当に安心して刀を任せることができますが、問題の大阪では…
勿論担当する審査員にもよりますが、殆どの場合は、以下のような取扱がなされます。
1.申請者(所有者)の了解を得ず、勝手に刀の中心に、ワイヤーブラシや紙ヤスリを当てて、老眼審査員にも銘文が判読しやすいように、中心を光らせる。
2.申請者(所有者)の了解を得ず、勝手に刀の刃に金属を当てる。
3.錆身も研ぎ身もおかまいなしで素手で作業。計測の際には平気で刀身に指紋をつける。
4.計測板に研ぎ身刀身を置く時も、平気で摺らせ、砂気交じりの埃や他の錆身刀身から剥落した錆で、ヒケ疵を付ける。
5.銘の判読ミスを指摘すると「ヘリクツぬかすな」と叱責する。
などなどです。
僕が見た中で目を疑ったものの中に、中心の銘文を見るのに、他の錆身刀身を用い、無断で中心の錆びを削り落とすという作業…
兵庫・奈良の二県とは明らかに審査員の刀剣に対する態度が異なります。また、作業を機械的な業務としてしか行わない教育委員会文化財課の職員にも、刀剣に対する畏敬の念が全く欠如していると言っても過言ではないでしょう。
今は色々と抱える問題もあり、行動に移すことができませんが、いずれは愛刀家の有志を募り、こうした審査会の改善を訴えることができればと考えています。
まず、第一段階として、審査員の若年化!!
年齢制限を設け、老眼著しい審査員を排除、もしくは、若く目の利く審査員補助員を採用する必要を感じます。
次に、無鍛錬または半鍛錬の疑いがある物件に関して、明らかにそれを照明することができない場合は、登録不可ではなく、登録証備考欄に「鍛錬に疑いあり」等の記述を設けて、登録証を発行し、専門の鑑定機関での再審査を義務付ける。
最終的には、戦勝国向けに定義された現銃刀法を改正し、無鍛錬の刀剣であっても、銃砲同様の免許制、年に一回の登録切りかえなどを導入するなどして、軍刀の所持も可能にできれば… と夢見ます。
そのためには、文化財保護に力を入れてくれる心ある政治家の台頭が必要不可欠でしょう。
何しろ一個人では行政を動かすことは至難ですから…
ただ、力を合わせ、デモを行うなどすることによって、現体制が少しは変わるかもしれませんよね。
ダガーナイフ規制というのもちゃんちゃらおかしなもので、取り締まるべきは刃物ではなく、危険人物なんですよ。
犯罪の後、必ず精神鑑定というものが行われ、責任能力が問われますが、これは絶対におかしいと思います。