さて今日の本題です。
iPhoneやiPadの標準アプリ、iOS版iMovieはお手軽ながらも豊かな表現力を持つ映像を作ることが出来る優れたアプリで、個人的にはiOS版アプリの中で最もお気に入りです。
これ、本当に素晴らしいですよ、今まで映像編集なんて難しすぎて出来ないと思っている人に対して何十回もデモンストレーションしてきましたが、半信半疑だった表情がいつしか驚きに、そして笑顔に変わっていくのを見るのが楽しくなってきます(笑)。
このiMovie、iOS6の頃はiOS版iMovieとMac版iMovieとで互換性があったのでとりあえずiPhoneのiMovieでざっくり編集→MacのiMovieでしっかり編集という連携プレーが使えましたけど、今は互換性がないのでiPhoneのiMovieで作ったプロジェクトは別のiPhone/iPadに受け渡すことが出来るだけになってしまいました。
自分のように普段40インチのディスプレイを使っている人間からするとiPhoneやiPadの画面サイズでしか編集できないのはかなり苦痛です。HDMIアダプターを使えば40インチサイズに拡大表示できるけど、高精細で表示されるわけではないからかえってストレスが溜まります。そういう意味では、画面サイズがより大きいiPadProにかなり期待しています。
で、今日書きたかったことはiMovieのプロジェクトについてです。iMovieで作ったデータ、ふと気が付くとびっくりする位の容量になっています。16GBモデルを使っている人だったらすぐに一杯になってしまうでしょう。
せっかく作ったプロジェクトなので後になっても編集できるよう保存しておきたいと思う人もいるでしょう。データをパソコンに取り込む場合、今までiMovieのプロジェクトだったらiMovieで「iTunesに保存」→パソコンに接続してiTunesで同期してからプロジェクトデータをコピー と言う手順を経てようやくバックアップが取れたことになります。
他の人にiMovieのプロジェクトデータを渡す場合は、このバックアップしたデータをほかの人のアイチューンズに取り込んでからiPhone/iPadで同期する必要がありました。
iOS9になってからは、iCloudドライブを使えばもっと直接的にプロジェクトデータのやり取りが出来ることがわかったので自分用メモとして残しておきます。
◆iCloudドライブを利用したiOS版iMovieプロジェクトのやりとりについて
違うAppleID間でiOS版iMovieのプロジェクトをやり取りする場合の手順
1.送信元のiMovie プロジェクトの共有をクリック
2.iCloud Driveをクリック
4.iCloudドライブのiMovieフォルダにプロジェクトがコピーされました
これでiCloudドライブ上にiMovieプロジェクトがアップロードされました。同一AppleIDであれば、iPhoneでもiPadでもiMovieのプロジェクト画面下部左にあるアイコンをクリック、プロジェクトをダウンロードして編集することが出来ます。
iCloud Driveにアップする時に元々のプロジェクト名+数字でプロジェクト名が作られます。
やっているうちにわかったこと。一度ダウンロードしたファイルは再度ダウンロードしようと思ってもダウンロードアイコンが出なくなります。
その場合は、iCloud Driveでプロジェクトファイルを複製します。複製されたプロジェクトファイルであればダウンロードが行えます。
何故か複製されたプロジェクトファイルのアイコンが旧バージョンのアイコンになっている・・・
以上をまとめると、
異なるiOS端末間でiMovieプロジェクトファイルをやり取りする場合
◆それぞれの端末がすぐ近くにある
AirDropを利用
iTunes経由でも出来るが面倒
◆それぞれの端末が遠くにある
同一AppleID→ iCloud Drive
異なるAppleID(オンラインストレージの共有をあらかじめ行っておく)→送信元端末でiCloud Driveにアップロード→オンラインストレージの共有フォルダ→受信側iCloud Drive iMovieフォルダにコピー→受信側端末のiMovieで読み込む
とかなりややこしいです。
iCloud Driveに共有機能があれば、こんなに面倒なことはしなくて済むんですけどね。
せめて、オンラインストレージサービスにプロジェクトを直接書き出すことが出来るようになって欲しいものです。
こうやって疑問に思ったことをいろいろ調べて解決するのに"one to one"がすごく役立っていました。サービスが終了してしまうのが本当に残念です。