さて今日の本題です。
借りっぱなしになっていたLenovo ThinkPad E440。ようやく試用レポートを提出出来るようになりました(・・;)。
さて、このThinkPad、自分はこのThinkPadの大ファンなんです。取っ付き始めこそT61(個人輸入したSXGA+もでる)からと遅咲きではありますが、ThinkPadの魅力を知り、惚れ込んでからはずっと使い続けて今でも数台のThinkPadを持っているのです。
自分にとってThinkPadと言われたらTシリーズ、Xシリーズがまず頭に浮かびます。それ以外の機種は存在こそ知っていても手に入れるまでの動機付けが弱いのが正直なところです。
それは何故かと考えてみたら、バブルを経験した事もあってか、どうしても高いけど高性能、じゃじゃ馬で尖っているけど魅力的な機種に目が行ってしまうのです。メーカーの一番のカモなんです、はい。
それでも今は、自営ということもあるのですが、短い時間できちんと仕事をしてくれるパソコン、自分の手足のように動いてくれるパソコンを選ぶようになりました。
その過程でThinkPad大好きだった自分が選んだパソコンは・・・ いつしかWindowsも使えるMacに落ち着いてしまいました。その辺りはまた別の機会にします。
そんなイチThinkPadファンから見たE440はどんなパソコンかというと・・・
一言で言うと「とても良く出来たイマドキのパソコン」です。
サイズは今使っているMacBook ProRetina15よりも一回り小さいかな。
上から見ると同じようなパソコンに感じますが、厚みを比べるとE440の方が3倍位厚いです(・・;)。
Windowsパソコンは基本的に汎用部品の集合体ですから、この厚みも致し方ないかと。少なくともEシリースのメインターゲットである個人/法人は据え置きパソコンとして使うでしょうから、少々厚くてもあまり気にしなのではないでしょうか。
さて、このEシリーズ。触っていると何となく違和感を感じるのです。何でなのかな?と考えた末の結論は・・・ X、Tシリーズから見るとオシャレになりすぎている(笑)。
アイソレーションキーボード、トラックパッドのスタイリッシュなデザインは、それ以前のX、Tシリーズの質実剛健で無骨なデザインからみたら洗練されすぎていてこっ恥ずかしい(笑)。
詠唱パネルが入っている上蓋の微妙なアールの付け方とか、デザインに気を使っているのがよくわかります。
肝心の性能ですけど、カスタマイズ出来るから大人し目で価格最優先、あるいは、CPUメモリてんこ盛りお大尽仕様まで範囲は広いです。今回試用した仕様でもふつーに使うなら不満を感じるシーンはほとんど無いでしょう。
もし問題があるとすれば、ライバルメーカーのパソコンに比べて明確なアドバンテージを見いだせないところかな。これはライバルメーカーのパソコンでも同じことが言えると思います。
現在のパソコンはWindows8.1等のソフトウェアよりもハードウェアの性能が優っています。その中でアドバンテージを競うとすれば「安さ」か「見た目」か「高性能」しか売りがないように思います。
残念なことにパソコンの家電化(コモディティ化)が進んでいることもあって、通常は「安さ」にしか目に入らない方が多いようで、Lenovoの一番の特徴であるドライバーの充実とか、きめ細かいアップデート、マニュアル類の充実と言ったような目に見えないところはなかなか評価されていないように思います。
Eシリーズが突き抜けた安さを武器に戦うなら別ですが、多少デザインに気を使ってもなかなか安さには勝てないように思います。
もっと言えば、スマートフォン/タブレットの普及によって、そもそもパソコンを必要とするシーンが年々少なくなっているようにも思います。
その少ないパソコン需要のパイの中で安さで競い合うしかないのは。パソコンが仕事道具でその性能が作業効率に直結する事を知っている自分から見たら「手段と目的を間違えている」にしか思えません。
パソコンを購入しただけで満足してしまって使いこなすことに手間も時間もかけない、そんな本末転倒な話をあちこちで聞くだけに、ごく普通のユーザー層を狙って開発されたEシリーズのハードウェアの充実ぶりはあまり評価されないような気がしてなりません。
なんかE440そのものの話からずいぶん逸れてしまいました(汗)。話を元に戻しましょう。
ThinkPad E440は尖ったところはなくて、お手軽さと、お手頃さと、程々の性能がマッチしたパソコンであると言えるでしょう。まさに必要にして十分。
程々のパソコンを求めている人には購入後の安心感(前述のドライバー他の充実)を考えたら、安心しておすすめできるパソコンと言えます。