さて今日の本題です。
先日からApple Storeで行われている"one to one"のトレーニングのうち、iWork御三家の(Pages=Word相当、Numbers=Excel相当、Keynote=PowerPoint相当)のグループトレーニングを受けています。このトレーニングは入門編と応用編があって各90分の間、講師から操作方法及びヒントやテクニックを教えてもらえるのです。
ちなみに"one to one"のトレーニングに関するアップルのサイトはこちら
https://www.apple.com/jp/retail/learn/one-to-one/
この手のソフトは、Microsoft Officeが圧倒的に強くてWindows、Mac問わずビジネスでパソコンを使っている人のほとんどにOfficeが入っているんじゃないかと思います。
今から20年ほど前のMS-DOSの頃は、ワープロといえばジャストシステムの一太郎、表計算ソフトと言えばLotus 1-2-3が主流で自分も使っていました。どちらもパソコンを覚えたての自分にとってはとても魅力的なソフトで、夢中になって覚えたものでした。
それまでは何でも紙に書くのが当たり前で失敗したら修正液や消しゴムで消す、それでもダメなら書き直しだったのに、パソコンという文明の利器はそういった固定観念をあっさり覆してしまい、その圧倒的な威力は衝撃的でもありました。
今までは数字の集計と言ったら、表の縦横マスに記されている数字をそろばんや電卓で叩いて計算するのが当たり前、集計値が合わなくて途方に暮れることは日常茶飯事でした。
それが、マス目を数字で埋めた後に集計マスに計算式を入れていくだけで正確無比な集計ができるんだから凄いです。あの頃からもっとパソコンの持つ可能性に気づいていれば今と違った人生を送っているんだろうな~、なんて思うこともありますが後悔先に立たずです。
あと、前にも書いたような気がするけど、Lotus 1-2-3には印刷用紙サイズの概念が無いと知ってのけぞったことがあります。
今まではA4サイズって指定しているのになんできちんと表示してくれないんだ、どれだけ紙を無駄にしたと思っているんだ、なんて文句を言っていたんだけれども1-2-3は始めっからそんなサイズ知らねぇよのスタンスだったんですね。知らない自分がバカだった。
と、前振りが長くなってしまいました。
今回、iWork御三家の操作方法を教えてもらっているうちに、それぞれのソフトをそれぞれだけでしか使わないのはえらくモッタイナイのでは? と思うようになりました。
iWorkの特徴としてそれぞれのソフトで作ったデータはコピー・アンド・ペーストで他のソフトに貼り付けることが出来ます。
例えば下の図のように、それぞれのソフトにそれぞれ作成したデータがあったとします。
どれかのソフト:例えばPagesで作成したオブジェクトをコピー、違うソフト:例えばNumbersにペーストすればPagesデータのコピーがNumbersに貼り付きます。
別にこれはiWork間でしか出来ないことではなく、MicrosoftのWordやExcelに対しても同じように貼り付きます。ただ、OfficeとiWorkを使い比べてみようと触れば触るほどiWorkの直感的な操作が好ましく思えてくるのです。
ここから先は個人的な感想になりますが、Macのソフトは出来る限界はものすごい高い所にあるけど、ごく普通の中小企業・個人事業主など10人程度までの規模のところだったらOfficeよりもiWorkを使った方が仕事が捗るような気がしてなりません。
Macを知る前までは自分がOfficeべったりで育ったこともあって、Office以外のソフトはビジネス用途に向かないと思っていました。もちろんそれは今でも変わりません。何と言っても例えば他社とやりとりするのにOfficeは必須です。
では他社とのやりとり以外のパソコン活用シーンを考えてみたら、シンプルでいいから出来るだけ少ない操作で目的が達成できれば「簡単な方が良い」はずです。
このシンプルに目的を達成するのに、iWorkはものすごい可能性を秘めているように思います。
iWorkのPages、Numbers、Keynoteのどれをとっても直感的に操作できること&アイコンが少ない&アイコンで操作がイメージしやすいのです。それほど凝ったものを必要としない人はOfficeを覚えるより、操作が簡単で自由度の高いiWorkを覚えた方が満足度が高いように思います。
※この”感覚・雰囲気”は文章で説明してもなかなか伝わらない部分なのが悩ましいです
あと、このiWorkはMac用の他にiPhone/iPad用にも存在していてファイルの連携も出来て秀逸です。この連携の便利さも是非体感していただきたい部分です。Macで作ってiPadでプレゼン、通勤電車に揺られながらiPhoneでプレゼン資料を作成しiPadでプレゼン、なども可能です。
ライバルのMicrosoft OfficesはモバイルアプリとしてiPhone/iPadでも使えるようになりましたし、来年にはAndroid版も出てきます。が・・・ 出たばかりのアプリとiWorkのように何年も前から発売され、熟成を経ているアプリでは洗練の度合いがまるで違います。
このiWorkの魅力をぜひたくさんの人に知って欲しいなぁ。
Windows(パソコン)&Microsoft(ソフト)連合のとっつきにくさに不満を感じながらも我慢して使っている人がいたら、ぜひ一度Apple Storeのワークショップに足を運んでiWork御三家の魅力と可能性を感じていただきたいです。