ChromeOSパソコンの発売とWindowsOSパソコンとCloudサービス | いさおリンクのインターネット羅針盤

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このところずっとプールに行くのをサボっていたのですが、このままではイケナイ&お金がもったいないと思って再び通い始めています。ただ気持ちは上向いているものの身体がすっかり鈍っているので、少し泳いだだけで肩が張ってきて泳ぎ1割:歩き9割といったところです(・・;)。まあ十数年前に泳ぎ始めた頃の平泳ぎ&5分で息あがりから比べたらずいぶんマシだよな。あせらずボチボチとやっていきましょう。

さて今日の本題です。

価格コムを見ていたら各社からChromeOS搭載パソコン発売の記事が出ていました。国産メーカーからの発表はありませんが東芝は既に海外でChromeOS搭載ノートを発売しています。他の国産メーカーももしかしたら発売or発売はされていないにしても開発しているでしょう。

デル、「Dell Chromebook 11」を一般向けに11/11より発売
http://news.kakaku.com/prdnews/cd=pc/ctcd=0020/id=43172/

エイサー、「Chromebook C720」を一般向けに11/13より発売
http://news.kakaku.com/prdnews/cd=pc/ctcd=0020/id=43168/

ASUS、「Chromebook C300MA」を12月中旬より一般発売
http://news.kakaku.com/prdnews/cd=pc/ctcd=0020/id=43174/

注目すべきはその性能と価格です。CPU:セレロン、メモリ:4GB、ストレージ:16GB SSD程度の性能は、Windowsパソコンを持っている人からすれば比較検討の土俵に上がることが出来ない低性能で、まともに動くのか不安に思うでしょう。

一方、その価格はとても魅力的で約3万円~ とスマホよりも安いです。

WindowsOSパソコンの常識からしたら低性能で安いChromeOSパソコン、果たして使えるのか?と疑問に思う方がたくさんいらっしゃると思います。

以前あったネットブックみたいに、確かに安いは安かったけど・・・ なんて苦い思い出を持っている人もいることでしょう。

自分最幸いなことにMacBook Pro Retina 15+Parallels デスクトップで仮想OSを入れることが出来る環境があるので、実際にChromeOSをインストールして使うことが出来ます。



ざっくりと触った上での感想としては、

・最大のメリット:アップデートやセキュリティ問題から開放される
・デメリット:使えるソフトが決定的に不足している
・使用する上での注意点:Cloudサービス利用が必須
・推奨出来る使い方:インターネット閲覧&メール&SNS中心なら必要にして十分
・ビジネスに使うには:Cloudサービスを最大限に利用すれば最低限のことは出来る

といったところでしょうか。

少なくともWindowsパソコンを運用する上での問題点である

・ウィルスソフトの操作がわからないので放置するしかない
・アップデートのアラームが出た時の対処方法がわからないので放置するしかない
・だんだん動きが重くなってきているがどうして良いかわからない

などはChromeOSパソコンだったらOS側で対処してくれるでしょうからユーザーはパソコン操作だけに専念できます。

もともとOSは縁の下の力持ちで、ソフトを影で操る存在として普段はOSを意識すること無く使えるはずなんですが、Windowsは残念ながらOSのご機嫌をとる事が必要とされてます。技術的な深い部分はわからないのですが、今までの経験からするとWindowsはMS-DOSの頃からの資産継承が大前提となっているのが足かせとなって、思い切った割り切りが出来ないんじゃないかと想像します。

ただ、それはあくまでもメーカーの都合であって自分達ユーザーにとっては関係ない話です。「何も意識せずに使いたいソフトが使える」のがOSの使命である以上、そこを目指していくのが本筋です。

そういう意味では設計が新しいChromeOSは足かせとなる部分が少ないでしょうし、今後ますます利用されていくであろうCloudサービスと連携させることによって、OSとソフトを切り離してそれぞれが最適化していき、無理や無駄がない活用が可能になると予想します。

さらに言えばGoogleの開発スピードと柔軟性も今後の発展を予感させる部分であります。今がゴールではなく、スタート地点に立ったところです。ChromeOSはこれから猛ダッシュで走り出していきそうな期待を感じます。

もっと先を想像すれば、今こうやってブログの記事を打ち込んでいるMacも、iPhoneやiPadも、ChromeOSパソコンもWindowsOSパソコンも単なる表示装置:入出力できる端末でしかなくなり、OSやソフトやデータはCloudという雲の上に集約されていくようでしょう。

そうなってくれば、高性能なパソコンは専門業務を行う一部の人とマニアに使われる位であとは今回発売されるChromeOSパソコン位のスペックで十分ということになります。そして、間もなくその時代がやってくるでしょう。

このCloud中心の時代を迎えるにあたって必要なのはCloudに関する知識です。残念ながら今までのパソコン関連メーカーはソフト/ハードを作って売ることには一生懸命ですが、その使い方や活用方法についてはとても消極的です。

唯一の例外は、Apple Storeで定期的に開催されているワークショップ、そして"one to one"のトレーニングサービスでしょうか。この2つはユーザーを育て上げていく意思が感じられます。

パソコンや携帯端末は今後ますます家電化(
コモディティ化)が進んでいくと思います。大事なのは「所有すること」ではなくて「使いこなすこと」です。使いこなす為に必要なのは、自分が何をしたいかをはっきりさせること。目的があってそのための手段として最適と思われる機器を購入する。まずは目的ありきです。

所有欲を満たすための購入、購入することそのものが目的でもいいんですけど、出来ればもっとその先にあるものを目標にして購入して欲しいな、と感じます。

最後に余談ですが・・・
今回のChromeOSはじめ、色々なOSを手軽に使える(MacOS上で動く)Parallels Desktopはとても便利です。

Windowsでも仮想環境を構築できますがWindowsでMacOSが動かない以上、ThinkPadファンの自分でも残念ながらMacに移行せざるをえません。