さて今日の本題です。
昨日に引き続き、ThinkPad8の試用レポート第三弾 完結編です。
ちなみにThinkPad8に関する前回までの記事はこちら
昨日はBluetooth三兄弟 マウス、マジックトラックパッド、トラックポイント付きキーボード の接続を行ったところまで書きました。
残るは液晶ディスプレイの接続です。ThinkPad8は外部映像出力端子としてマイクロHDMI端子が付いているので、マイクロHDMIコネクターがあれば外付けの液晶ディスプレイに接続することが出来ます。
接続後はこんな感じ。ThinkPad8が超省スペースデスクトップ機としても活躍してくれます。
では必要な手順を。まず用意しなくてはいけないのが、マイクロHDMI端子 ー 手持ちの液晶ディスプレイに接続する端子を備えたディスプレイ用のケーブルです。
じぶんはたまたま持っていた SONYの液晶ディスプレイコネクター(D-SUB - HDMI)に付属の マイクロHDMI - HDMI変換アダプターで接続しました。
マイクロHDMI端子はまだまだマイナーな規格なので、ThinkPad8にマイクロHDMI - HDMI変換アダプターを同梱してくれれば良いのに なぁ。
外付け液晶ディスプレイを接続して戦える体勢になりました。普通のWindows8パソコン同様、外付け液晶ディスプレイと本体画面とでデスクトップの拡張やミラーリングが行えます。と、ここまでは良かったのですが・・・
ThinkPad8を平置きにした状態で画面を操作していたら、あれれ!? 画面が180度回転してしまいました(^_^;)。この状態でマウスを操作するのは超絶難しい事がわかったのは収穫であります(笑)。
これはいけない、とThinkPad8をクルッと回してみたら今度は横向きになってしまった(T_T)。
参考までに言うと、この画面状態での操作も難易度が高いですよ。
慌てて画面のプロパティを確認したら、なんと”反対向き”があるではないか。ふーん、自由自在に回転して使えるタブレットだからこういう設定ができるようになっているのか。一つ勉強になりました。
ここまでは無事にクリアできたのですが、更なる難関が。どうもThinkPad8本体+マイクロHDMI - HDMIアダプター+HDMIケーブルの組み合わせで使うとThinkPad8本体のマイクロHDMI端子に負荷がかかるのか、ちょっとした拍子に画面がブラックアウトしてしまいます。
試行錯誤の末、ThinkPad8を縦にしておくと安定する事が判明しました。もしこの形で運用するのであれば、ThinkPad8用のスタンドが必要ですね。
最も、ここまでやるんだったら液晶ディスプレイとの接続も無線化するべきでしょうね。
INTEL WiDi
http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/architecture-and-technology/intel-wireless-display.html
MiraCast
http://kakaku.com/pc/wda/itemlist.aspx?pdf_Spec003=1
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows-8/project-wireless-screen-miracast
※個人的にはMac+AppleTV環境の方が便利のように思います・・・
話が逸れました。
これでようやくThinkPad8をデスクトップ機として使う準備が出来ました。
実際に操作してみると、通常のWindows8パソコンに比べたらCPUの性能、メモリ、SSDの容量共に少なめではありますが、軽くなったWindows8.1と言うこともあり普通の事務作業程度ではストレスは最小限で済みそうな軽快さを感じました。
ストレージはOneDriveなどのクラウドを利用することで容量の問題はクリアできます。OfficeはWebアプリを利用と割り切れば空き容量を増やすことも出来ますね。マイクロSDカードでストレージ容量を増やすのもありです。
今回設定したような環境を用意できる人だったら、自分が歴代のThinkPadで行っていたように、Office=移動中=客先=自宅で同じ端末で作業ができる環境が整うことになります。
そう考えると、ThinkPad8で行う作業内容にもよりますがWindows機の持つ良さ
・フリーソフトの数
・周辺機器との接続
・データのやり取り
を活かしながら、軽量コンパクトで気軽に持ち歩ける端末として活用できそうです。
さらに言えば、カメラ機能も付いているから写真・動画・音声を自在に扱うことが出来るのも大きなアドバンテージです。
ハイパワーを要求されるソフトを使わないのであれば、ノートパソコンを持ち歩くよりもThinkPad8を持ち歩いた方が良さそうに思えてきました。
唯一、重箱の隅をつつくようにして考えられるデメリットとしてあえて挙げれば
・高精細画面を小さな液晶ディスプレイで見るつらさ
でしょうか。ボタンを指で押すときに、あまりにも文字が小さすぎて違う場所を押してしまうこともしばしばです。解像度の変更で対応することは可能ですが、残念ながらWindowsは画面の拡大縮小の仕組みが洗練されていないこともあって、その都度設定し直すのは苦痛です。
どうしてもというなら「スタイラスペン」を使えばある程度解決しますが、文字の小ささは如何ともし難い。
ではまとめます。
一番言えるのは、
・このThinkPad8はタブレット機としてだけ使うのはモッタイナイ。
ThinkPad8は持ち歩きの出来る超省スペースデスクトップパソコン、と考えた方が合理的のように思えてきました。その背景にはクラウドサービスが一般的になったこと、通信回線も昔よりは品質が良くなってデータのやり取りが苦にならないこと、などがあります。
ヘビーな用途には向かないけど、それを求める人はノートパソコンに行った方が幸せになれるでしょう。そういう意味ではオールインワンを求める人には向きません。持ち歩けて軽作業もこなせる軽量コンパクトなWindows機に魅力を感じる人向けのパソコン、と考えるのが良いかもしれません。
当初、自分の中では中途半端なイメージがあったWindowsのタブレット。実際に触ってみると想像以上に使える事がわかって嬉しくなってきました(笑)。やっぱり触ってみないとその良さ(あるいは悪さ)ってわからないものですね。勉強になりました。
最後に第1回目のときに紹介し忘れた側面の端子写真を・・ たったこれだけしか無いので、Bluetoothやwi-fi接続に頼るしか無くなってきます。最も最近のスマホやタブレットもそうなんで、無いことをあれこれ言うよりもどうやって無線環境をうまく利用するかを考えた方が良さそうです。
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