さて今日の本題です。
日頃からたくさんのお客さまの色々なメーカーのパソコンを触っていると、正確ではありますが平均的なスペックが見えてきます。
その中で一番感じるは最近購入された方のパソコンの高性能化です。普段はパソコンを買い換えたいお客様に対する提案として、
・CPUはi3以上
・メモリは4GB
・ハードディスクは500GBあれば十分
・画像解像度は出来るだけ細かく1366×768ピクセルよりは1600×900ピクセル、それよりは1920×1080ピクセル
・画像サイズはお好みで
・Office2013は2台のパソコンにインストールできるので2台目は無くても可
と言っています。この提案に沿った家電量販店で販売されている最新のWindows8.1パソコンの一般的な価格は、Office付きで10万円からそれをやや超える位でしょうか。
上記の提案の中で後から変えられるのは
・メモリ
・ハードディスク
の2つです。逆に言えばこれらのスペックは必要最低限にして、購入した後に増設するあるいは換装すれば費用対効果が高いといえるでしょう。
もっとも今のパソコンはメモリが4GB、ハードディスクが500GBあるのが当たり前ですから普通に買えばいいだけです。
これが古いパソコンになると事情は変わってきます。数年前のパソコンで言えば、メモリは1GB程度、ハードディスクは80GBや120GBしかありません。メモリやハードディスクをパワーアップすればずいぶん快適になるでしょう。
では、メモリとハードディスクのどちらを優先すれば良いのでしょうか?その答えは「メモリ」です。
メモリは「作業机の広さ」と考えるとわかりやすいです。メモリが多ければ多いほど広い机で作業を行えます。机が広ければExcelのファイルやWordのファイルを複数広げても快適に使えます。この机が狭いとハードディスクと言う引き出しにファイルをしまったり出したりする必要があります。
メモリに比べるとハードディスクの速度はゆっくりなので、ハードディスクに入れたり出したりは極力避けるべきです。
ということで、新品中古を問わずパソコンを買うならメモリは目一杯積むのが鉄則です。ハードディスクはオンラインストレージなどを利用して補うことができるので優先順位は低くしても構いません。※どれ位メモリが入っているのか確認するにはスタート→コンピュータを右クリック→プロパティで表示されます。
嬉しい事に、以前ほどの激安では無いものの最近はメモリも価格も比較的安定していてまあお手軽なパワーアップとして納得できる金額で購入できます。
購入先は家電量販店、ドスパラなどの専門店、amazonなどが一般的です。種類は大きく分けて DDR、DDR2、DDR3の3種類があります。
ではどれを使えばいいのでしょうか?困ったらグーグル先生に聞きましょう。「お使いのパソコンの型番」+メモリ増設 と言うキーワードで検索すれば、使える規格がわかります。
通常のパソコンのメモリは2枚入りますので、最大 ○GBと書かれていれば1枚あたりの容量はその半分と考えられます。空きスロット(1) とあったら1枚増設できる事になります。一般的な用途だったらメモリは全部で4GBあれば十分なので、1枚2GBのメモリを買えば良いということになります。
最もDDRの規格は既に過去のものとなっており、メモリも割高です。これが採用されているパソコンは退役させた方が良いでしょう。
DDR2、あるいはDDR3の場合は、空きスロットがあってもなくても2GBメモリを1枚買えば代替のシーンで対応可能です。DDR2-400とかDDR2-800とか速度企画が幾つかありますが基本的に上位互換です。量産されているのが一番安くて今で言えば一番高速なのが一番安いと考えられます。どれにしようか迷ったら一番安いのでも十分です。
今はあんまり無いと思いますが、メモリにも相性があって中には装着すると動かないなんてのもあります。購入する際には出来るだけ相性保証があるものを選んだ方が安心です。
パソコンのモッタイナイを解消する一番効果的なパーツである、メモリ。増設や入れ替えはそんなに難しくないので是非挑戦してみてください。