Lenovo ThinkPad T61(WinXP) をWindows7にしてみました | いさおリンクのインターネット羅針盤

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ゴールデンウィーク真っ最中でのんびりしている方も多いと思います。暑くもなく寒くもなく、今が一番好きな季節です。

さて今日の本題です。

ちょっと時間を作ってストックしている古いWindowsXPパソコンの再生作業を行いました。今日の素材はLenovo ThinkPad T61。恐らく2008年頃に発売されたパソコンだと思います。

中古のリファービッシュモデル(メーカーで再生したパソコン)で入手したこのパソコン、もともとWindowsVistaが入っていたのをWindowsXPにダウングレードしてありました。そこにWindows7(32bit)を入れて今でも通用するパソコンにすべく、リフレッシュしてみました。

CPUはCore2Duo T7100 1.8GHzとやや非力です。メモリ最大4GB(入っていたのは1GB)、ハードディスク80GB。14型画面の解像度は1440*900ピクセルと現在の一般的な解像度1366*768より広いので見晴らしも良いです。



今回のポイントは、少しでも軽快に使えるよう
・メモリを増設 DDR2 2GB×2 =4GB 
・SSD 120GBに換装
にしたところです。メモリはドスパラで一番安いものを購入して3,500円+税×2、SSDは手持ちのストックを使用しました。ドスパラでみると10000円超えが多いけど当時はもっと安く買えたような記憶が。

メモリは元々あった512MB×2=1GBのものとトレードオフ。コレで動きが軽快になります。Windows7 32ビットなのでだいたい3.2GB位しか使えないけどハードな使い方をしなければ十分でしょう。



ThinkPad T61でメモリ交換をするにはキーボードを外す必要があります。筐体を裏から見るとキーボードのアイコンが付いているネジ穴があるのでそれを外してからキーボードを取り外します。慣れないとちょっと怖い思いをするかも。

手順はこちらのブログを参照して下さい。
http://diaryonweekend.seesaa.net/article/226573629.html

SSDは以前買ってWindows8.1RC(発売前のテスト版)等を入れてテストしていたものを使用。120GBと少々手狭ですけど、データを極力入れないようにすれば十分戦えます。



このSSDに換装する時にThinkPad Tシリーズの使い勝手の良さを実感できます。それは何かというと・・・

HDD→SSDの換装はネジ1本取り外すだけで行なえます。



さらに優れている点としてCDドライブを取り外して、そこにハードディスクアダプターを挿せばそのまま増設ハードディスクとして認識されるのです。起動時に元々のハードディスクから起動するか、増設ハードディスクから起動するかの選択もできます。

このハードディスクアダプターはなかなかスグレモノで復数のハードディスクに違う環境を用意して使い分けるときなどに重宝します。

なお、ドライブの規格(シリアルATAでもコネクターが2種類ある)によって違うアダプターを用意する必要があります。ここにはないけど、IDE時代のハードディスク用アダプターもあります。もっとも。さすがにもうIDEを使う理由はないでしょう。

アダプターもCDドライブも不要の場合はダミーアダプターを挿せば若干ながら軽量になります。






Windows7のインストール自身は特に変わったことがないし、ググればたくさんの情報があるので割愛します。

メーカーリカバリーディスクではないWindows7のインストールDVDを使うと、ドライバーが入らないのでは? と不安になるかもしれませんが、Lenovoの場合「Lenovo Think Vanteage」と言うソフトを使えば勝手にドライバーをインストールしてくれます。※場合によってはうまくいかない場合あり。それでもLenovoのサポートサイトに行けばOS問わずドライバーを入手することが出来ます。

Lenovoのサポートサイト ※最近?変わったようです
http://support.lenovo.com/ja_JP/




ついでと言ってはなんですが、くたびれていたトラックポイントもリニューアル。



このトラックポイントは3種類あるので気分によって付け替えたりも可能です。



コレで今回の作業は全て完了です。T61クラスのようなやや古めのパソコンでもメモリを潤沢にしてSSDに換装すればまだまだ戦えるパソコンに生まれ変わります。

どれ位快適になったのかの目安は↓。数値の大小でピンとこない人も、感覚的な話で言えば必要にして十分な動きをしてくれます。と言えばわかってもらえるでしょうか。どんなシーンでも軽快に動くと言った方がわかりやすいかもしれません。



OSについても少々。今回はOSをWindows7にしましたが、新たに入手するのであればWindows8.1をお勧めします。その理由は

理由1.システム要件が緩和されて低スペックのパソコンでも軽快に動く。
理由2.Win8→Win8.1+先日のアップデートでWin7並の使い勝手になってきた。
理由3.Windows7よりWindows8.1の方が販売価格が安い

といったところでしょうか。

ここまでWindows8.1が洗練されてきたら、Windows7でしか動かないハード/ソフトがあると言った明確な理由以外はあえて今、Windows7を選ぶ根拠がありません。

巷ではWindows8.1搭載パソコンが安く売られていますが、スペックを良く見るとあまり魅力を感じません。特に一番高価なCPUは後から交換できないので、後々物足りなくなります。値段は高くなりますが、出来るだけ良い物を選ぶ方が後々の満足度が高いです。

その点、ハードディスクはSSDに換装できるのであまりこだわらなくても良いかと。

つらつらと書いてきましたが、新しいパソコンに目が行きがちですけど手持ちのパソコンでも工夫次第ではまだまだ延命可能です。
特にCore2Duoが搭載されているパソコンを持っていれば多少手間はかかっても潤沢なメモリ、高速なSSDを用意する方が比較的安価に長く使えるパソコンとなるでしょう。今回のLenovo T61は今でもそう不満なく使えるでしょうし、SSDをもう少し大容量のに換装すればさらに寿命を延ばせます。

※ただ、低コストで性能アップが見込めないパソコンは捨てる勇気が必要なのも事実です。・・・ モッタイナイを実践できるパソコンかどうかを見極める目利きが一番のポイントになるかな。コレばっかりはメーカーとパソコンスペックを見て判断できるスキルがないと実際には難しいですね。