今日から三連休と言うことですが、あいにくの冷たく強い風は外出を億劫にさせてしまいます。春の姿が見え隠れしているのにもかからわらず、冬将軍が最後の踏ん張りを見せているかのようです。
誰もが同じだと思いますけど、普段は流し読みをしているメールって結構あります。
以前SONY VAIOのビジネスモデルを買って以来定期的に届くSONY法人向けメールもその一つです。
個人的にSONYのパソコンを買う事は無いからいつもタイトルくらいしか見ていないんですけど、先日のパソコン事業譲渡の件もあってメールの内容がどのようになっているのか気になっていました。
で、今日になって何日か前に届いたメールをじっくりと見てみました。
あれ、普通の製品紹介メールじゃないかと思いつつもよく見てみたら・・・ 目立たない場所に「VAIO法人向けカスタマイズモデルの受注終了のお知らせ」がありました。
掲載されているパソコンの圧倒的なスペックを見ていると、こんなに高性能のパソコンを作る技術があるのに退場せざるを得ないSONYの無念さが伝わってきます。
自分のようにバブル期を経験した者にとっては斬新で高性能なものが出るとついつい財布のことを忘れて飛びついてしまいたくなるのですが、もはやそういう時代ではないのは明白です。
高性能よりもそこそこの性能で安い方が良い、自分のようなスペックおたくにとっては寂しい現実であるけれどもそれが今の時代の流れです。
今から10年前、IBMがレノボに買収された時に、IBMは大和に開発拠点があるから中国に持っていかれるよりは、SONYやNECなどの国産メーカーに買収してもらいたかったのにと思ったものです。でも今から考えるとすでに国産メーカーにその体力は無かったんでしょう。
栄枯盛衰は世の習いとはいえ、PC-98で圧倒的なシェアを持っていたNEC、そして独創的な技術と洗練されたデザインで熱心なファンがいたSONYがひっそりと市場から退場していくのは、国産メーカーの古き良き時代を知るオジサンとしては自分自身の老いと相まって物悲しいものがあります。もうあの頃のような輝きは戻らないのです。
それでも、SONYのホームページを読んでいると日本産業パートナーズ株式会社(JIP)でPCの開発は続けられるようなので、VAIOブランドではない可能性が高いけどSONY魂は継承されるのではないでしょうか。
かってカッコ良くてスタイリッシュで高性能だったSONYの復権を期待しています。