約1年ぶりの日原だ。去年、別の支流で野性的なヤマメをあげることができた。この日は、倉沢谷という支流の其のまた支流に入ることにする。
倉沢谷と言えば、まだルアーに手を染めていた頃に入渓し、チビヤマメ1匹と、あと1回は「ボ」という経験がある。
テンカラ釣onlyになって7年目。あの頃とは違うという思いもあったが、ランディングできたのはリリースサイズの岩魚1匹だけだった。
my  favorite....KEBARI, guitar and so on-長尾谷岩魚

しかし、帰路の林道では何故か満足感があった。東京では幻と言われている天然と思しき岩魚が掛かってくれたこと。いくつかアタリがあったこと。尺級と思われる渓魚にてんから竿を絞り込まれたこと、鍾乳洞跡など古(いにしえ)の痕跡が心を和ませてくれたこと。渓相が好みにあった薮沢だったこと。などなど・・・・・。
my  favorite....KEBARI, guitar and so on-長尾谷
倉沢谷を含め、この小渓流は本来、「岩魚の渓」であったそうだ。
つり人渓流フィールド 奥多摩(1993.2.10発行)」には、
my  favorite....KEBARI, guitar and so on-奥多摩の本
『イワナ一色だった渓にヤマメが放流されるようになったのは昭和40年代前半から、いまは上流域までヤマメが勢力をのばし、イワナは細々と源流部で種を残している。部屋を貸して母屋まで占領されたわけだ。』
こんな予備知識があれば、岩魚とのやりとりが出来ただけで満足する。各支流におけるイワナとヤマメの棲み分けも興味深い。
『倉沢谷がイワナの渓だったと思うが、川苔谷に関しては昭和30年代初期のころはヤマメのみであった。』(同上)
日原川は本来、岩魚とヤマメの棲み分けがキッチリできていた。日原で釣をした人はわかると思うが、圧倒的にヤマメが多い。数年前、本谷源流域に入渓した時、正真正銘の天然が残ってはいたが。
my  favorite....KEBARI, guitar and so on-ここで終わり

今シーズン中には、また、ここに足を運んでみるつもりだ。
my  favorite....KEBARI, guitar and so on-岩魚保護