近所にいい職場なんて田舎なので、ない | 隠者の庵

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自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

障害者が働くなんて簡単に言うが実際にやるのは難しい。

ハローワークに行って障害者求人を調べたら紙一枚分しか求人情報がない田舎です。

なおほぼ肉体労働なので股関節に異常がある状態では障害かどうかにかかわらず仕事にならない。

作業所に行こうにも移動費がかかって通所するだけで足が出そうになって、

むしろ何もしない方がいいんじゃない、微々たる工賃のために働けますか?

と言われているような求人しかない。福祉関係の人に話をしたらそれまだいい方ですよ、とも言われたりした。

一日フルに働いて平日は欠かさず通っても収支がマイナスにさせられかねないような場所もあって、

それなら働くより家でじっとしていた方がいい、となってしまう。

家族で暮らしている以上、これから介護とかいつ始まるかもわからないのにうかうかと引っ越しは出来ない。

極論、看取るために帰ってきたようなものなので余程の理由がないと、親がいる限りはどこにも動けない。

働こうにも働くための行動を起こせない、枠がなければないものはない、としか言いようがない。

健康で文化的な最低限度の生活をしようと行動を起こそうとしたら身銭を切ってでも都会に移動しないとどうにもならないのが現実である。

そもそも都会に移動しようとしても、障害者なので家を借りられるかも不明瞭である。

特に前科や精神病院の入院歴はないがないから安心して借りられるというわけでもない。

そろそろ年齢自体もネックになってくるから、この少子高齢化時代でも家すら借りられないかもしれないのである。

障害者であることは必然的に社会の端側に寄って生活しなければならないということです。

近場の作業所に行こうにも中身を選ばないとろくな工賃ももらえないまま健常者並みの過酷な労働を強いられるということになる。

まともな肉体や精神がないのにまともな労働をすれば酷い目に遭うのは確実である。

田舎とはそういう障害者にも過酷な環境です。

誠に遺憾である。