ニュースで四月一日でもう退職代行を使い退職の手続き始めた新入社員が出た、とか書かれていた。
退職理由の文面だけでは完全に判断できないが、やる気がないとか個人の問題ではなく、
変な研修に巻き込まれたとか初日から面と向かって批判されたとか、パワハラをされたとか、
分からなくても自分で考えろと言ったあとに、分からないなら聞けとダブルバインドになったりとか、
昭和だから何とかなったようなことももう平成を通り越して令和になってますよ、
というような古い考えというのは完全には抜け落ちないようである。
というか仕事なんて黙ってマニュアル通りに寸分違わずできるようにだけやりたい。
会話とかコミュニケーションとか一切無くてもいいから。むしろ私語も何も言わない黙々とした場所で静かに仕事だけをしたい。
高圧的な会話とかパワハラ行為だし、ミスをしたら怒号が飛んでくるのは命に関わる手前くらいにしてほしい。
何をするか何をするべきかだけわかればあとは何も要らない。
むしろパブリックとプライベートを混合したような話し声が飛んでくるから仕事が一向に進まなくなるのではないかと。
人間味とか言うけれどもその人間味が感覚的につかめない人間は、言葉に人間味を付け足されると読めないか読み間違える。
言葉の言葉以外の意味でできたミスの分の挽回とか手直しとか考えたら、
文字で書いてあること以外の事なんてしないしはみ出さないしやらなくてもいい、やった方がミス、とする方がどれだけ平和だろうか。
当然仕事の後の個人的な、プライベートな付き合いは一切無しで。
そうしないと自分の精神の動きがどんどん手に負えなくなったり、始末書ものの動きになるので、
もう何もするな何も言うなここに書いてあることだけ一日やってろ、の方が格段に平和である。
もし裁量というものがあるならば全権なければとても何もする気も起きないだろう。
いちいちどれが越権でどれが余計かなんて考えるのも面倒である。個人的な付き合いはその上を行く面倒さである。
何もルールが無い行動なんて読めないから空気なんてないし読めない。
仕事をするときは人間関係なんて考えないで仕事だけを純粋に考えていたい。何なら名前すら知らなくてもいい。
誠に遺憾である。