私には相当外見的に酷いもの(虫の原型とかゲテモノの類のもの)以外は見た目で判断しない。
好き嫌いはしていないが食べられないものはある。アレルゲンという奴である。
生まれてこの方、蟹を食べれば片っ端からかゆくて仕方がなかったが、皆そういうもので何も言葉をかけられる余裕がないから無言なのかと思っていた。
後々エビやカニの類を食べても周りの人が誰も痒くならないと聞いて体質的な違いを感じた。
個人的には痒みを出す素材には特有の香りがついていて、調理場からその匂いがするものは食べない方がいいと決めている。
味や食感で食べられないのではなく体質が受け付けないものは自分には結構ある。
白身魚なんて痒みの当たり外れがあるからどの魚かわかるまで手を出せない。タラとか北の方の白身魚なんてとても痒い。食ってて痒い。
今はまだ蕁麻疹とか吹き出物にならないが、これから先どうなるかわからない。
とりあえず鱈子を食べたらアナフィラキシーは確定しているので間違っても食べられない。
なおそのせいで私が行く先々の昼食付きの福祉施設では全員に鱈子が出せなくなる。それか一人だけ代替食になる。
それでも鱈子のついた箸とかトングで触ったものでもアウトなので何がどうなるかもわからない。
最終的に私の目に触れる所に鱈子は置くな、ということになる。
一人暮らしならアレルゲンも把握しているから間違っても買わないし(間違ったらおすそ分けかお土産と称して誰かに渡す)
加工食品も原材料とアレルゲン表記を見て細かくチェックできるが、
全員のアレルゲンや好き嫌いの隙間をパズルのように探して調理する施設の職員には頭が上がらない。
なお最近ナスがとても痒くなって食べるどころの騒ぎではなくなり、
たまに麻婆ナスとか食べたいが痒いからどうしようもない。それ以外の料理でもナスなんて頻繁に出てくるものだから変えてとかは言いにくい。
おまけにナスがだめということはナス科がいずれ私にとって食べられなくなる、食事の選択肢として全滅するということである。
ナスはともかく、トマトも若干怪しい感じになってきたし、ジャガイモが食べられなくなったら精神的に死にかねない。
自分が嫌いと言うわけではないが身体が拒否するので意思に背いて食べられないものは今後も増えていくことだろう。
誠に遺憾である。