いじめられやすい、より、いじめやすい、を見たほうがいい | 隠者の庵

隠者の庵

自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

ニュースの記事を見ているとどこかの心理士が「いじめられやすい人の特徴」とかを列挙してたが、

ぶっちゃけ「背が低い」とかどうすればいいのか。

私などちょっと前のネットスラングで言えば「(身長的に)人権がない」どころか人権が虚無を突き破りそうなことになっている。

小さい頃から背の順に並べられたら前から三番目が一番後ろな自分などどうしろと。

それでなくても発達障害的な特性というのは人から否定的に見られるので、いじめる側からすれば格好の的である。

どうしようもないといえば言い訳になってしまうのかもしれないが、内気とか弱気とかあれこれ理由を挙げていじめる理由を作っているに過ぎない。

それよりもいじめるという心理的構造や集団心理の解明、いじめに向かわせない環境の構築、などすべきことはたくさんある。

それこそ大人の目が何よりも重要であるだろうに、その当の大人が「こういうのはいじめられやすいですよ」というのは、

極論単なるターゲッティングである。いじめる人はこういう理由をつけていじめに走りますよ、ならまだ分かってもらえたかもしれない。

むしろ「こういう人が速攻で人をけなしたりいじめたりするんですよ」という要注意人物を挙げて啓蒙した方がまだ平和だったかもしれない。

いじめがダメだというならば、加害に至る環境を変化させなければいけない。何なら公的機関、学校はもちろん警察なども必要になるだろう。

それを「いじめられやすい」のを列挙だけすれば、逆の立場、いじめる側には何の非もないのか、

むしろいじめを厳罰化しないで何を罰すればいいのか、という誠に遺憾であるとしか言いようのない話になる。

とか何とか言ってたら元の「いじめられやすい」リストを載せた記事が消滅していたので余程ツッコミが入ったのだろう。

誠に遺憾である。