隠れ家というものは家族がいても欲しくなる | 隠者の庵

隠者の庵

自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

人に見られるってとても不安になりませんか。

と真っ先に書いたが私が必要なのは本当にいつでも独りになれる空間である。

実家の自室はその範囲に含めない。親や親戚が戸を開けようと思えば開けられるから。

部屋を出ればもう家の中にいても家の外にいるような気分になるときがあるから。

人が複数いると動線が絡み合ってわざと経路をずらしたり、時間差で躱さないと生きていけないから。

たとえその部屋の中で孤独死してもう推理小説ファンからどうやってこの人を殺せたのかとか思う位の完全な密室が成立したとしても、

そういう個室、密室が欲しくなるのが私という人間の性でございます。

所謂一種の隠れ家的な、本当に人跡未踏のような環境を作る、整えることに憧れている。

とはいえあまり山や森の奥側で独りになれば野生の動物に襲われたり買い物に行くにも一日がかり、

逆に移動だけで自分の首を絞めるようなことになってしまうので、家の離れくらいでなんとかなりませんか、と思うが、

資金的な意味でどうにもならないのが現実である。独りになる欲望すら叶えられないのか。

金がないと死ぬから親と住んでいるが、どっちみち社会性の障害のある奴にいずれ来る介護とかこなせると思いますか。

何をするにも人に迷惑をかけることが解りきっているのにどうして独りになれないのですか。

もう自分から心療内科に行っているからだとは思うが、子の障害について親が誰とも相談すらしないというのは果たして平和と呼べる代物なのだろうか。

親に気にかけられることに疲れたし、無償の愛とかとても返しきれないものを毎日ぶつけられても本当に返せないから虚無感が募る。

そういう人付き合いに自己嫌悪を覚えるからもう独りになれないかと思いながら過ごしている。

時折親や親戚中から居なかった、存在しなかった扱いされたいときがやってくる。

尾崎放哉や種田山頭火みたいに突然世の中をぶん投げるには一体どうすればいいんですか。犯罪とか後腐れがない方向で。

誠に遺憾である。