何もないという望ましきこと | 隠者の庵

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自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

都会って何かと急いでいるイメージばかりあって、私のようにマイペースしか保てない者には本当にきつかった。

公共交通機関はひっきりなしに来るし、乗り降りはちょっと急がないと人の波に乗り遅れるし、

なんなら別に好きでもないトレンドでも追わなければならないような気もする。本当に追いかけなくてもいいのに。


ここ田舎は本当に静かです。公共交通機関なんて駅があるだけでバスもろくに走ってない。

でかいチェーン店とかもない。ガストもサイゼリアもない。地元の、本当に地元しかない個人の店があるばかりである。

イオン?なにそれ(隣の街にはありますが我が街には影も形もありません)

映画館とか勝手に潰れた。ファッションとか追い求めても何から始めればいいのか、というようなレベルである。

都会の人がするような生活をするには何十キロか動かなければなりません。

田舎は田舎の人付き合いで忙しいとか言われますが私には人付き合いがないので何もしなければずっと静かな時間が流れます。

私のように特殊な人間は普段という環境がどうも馴染めず、人と離れて物理的に、精神的に距離を取らないと生きるのが辛くなります。

退屈と言えば退屈なのでしょうが何かに追われて生きるよりはマシだと思います。

都会の焦燥感というか、どこかに行かなければならないような気分、人と他人を嫌というほどくっつけなければいけないような気分からは離れられます。

田舎は田舎で、今日はこの店が後継者不足で店を閉じたとかあの人が亡くなって店を閉めなければならないとか色々ありますが。

言葉にしがたいイベント感と言いますか、人と何かをやっている事に対する快感とか達成感みたいなのがないと人付き合いなんてやってられませんが、

実際やってられないので、私には人とイベントを盛り上げる、というよりは自分がノった時しか盛り上がれない。他人がどうだろうと関係ない。

いい加減世捨て人扱いにしてもらえるなら都会の人の中の方が目立たないのだろう。

田舎なら人が少ないから何かすれば大体近所の誰かか地域の誰かの目につく。そして誰かも知らない人の間に紛れて目立たないことも難しい。

都会は逆に人が多いので不特定多数の中に紛れ込んでしまえばかえって楽かもしれない。人混みが大丈夫なら都会に隠れた方がいいだろう。

人に隠れられるという意味では都会の方が羨ましいが、何かに煽られる気分を味わってしまい気分が悪くなるので、

田舎のもっと端に隠れる方法とかないんですか、などとうわ言をいいながら生きている。

誠に遺憾である。