某社の「経営計画書」に寄せて | 隠者の庵

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自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

何か最近車関係の会社の滅茶苦茶な経営が取り沙汰されているが、

話を聞けば聞くほど「普通の人でもやっていけないくらいなら、発達障害なら門前払いでも喰らうだろう」と思いました。

私のようにマイルールがとても厳格で融通が効かないような奴の入る隙間なんてない、

あったとしても今度はこちらの心にヒビが入ってきそうである、

社会とはこんな冷酷で殺伐としたものなのか、と改めて思いました。

ほぼ同じような事をテレビでたまたまやっていたラーメン屋の社員教育のドキュメンタリーで思いましたが、

ああいう軍隊的な、集団的な強制、短期間で頭を入れ替えるような洗脳みたいなやり方をすれば、

たまに夢を語り過ぎて屋号を剥奪されたラーメン屋のような例外はあろうとも、

非常に人間性も人権もクソもない、と思いました。

本当に人権のないのは『フルメタルジャケット』のような急拵えの軍隊くらいでもうたくさんです。


上意下達、というのは考えがあれこれ引っかかって頭の中がフリーズしたり、

あれこれの指示系統がこんがらがってパニックを起こしやすい発達障害にとっては、何とも受け入れ難い。

ゆっくり考える時間もなければ流れてきた言葉を吟味する余裕もない。

何とか急に判断をするが本当に突貫工事で他の人よりも余裕で隙間と欠陥だらけである。

マイペースが何より重要とは言い切れないけれども、あれもこれもと言って指示を急にぶん投げられても、あれかこれかの判断すら出来ない。

マイペース、言い換えれば自己の判断基準に則らなければどれもこれも頓挫させるような状況で、

それを否定させるような教育というのはまず洗脳的な行為と見て間違いないだろう。


人間が一人、間にかんだだけでも、伝言ゲームのように一字一句違わずに意思が伝わるとは限らない。

伝えきれないような言葉を無理に伝えようとして言葉がどんどんツギハギだらけになっていく。

最終的にどこかの隙間が破れて全部パーである。最悪全体的に崩壊させる。

そして社長の理念とか信念とか追い求めるのに心が折れて魂が抜けていく。

もう利益とか利潤とかコンサルとか聞くだけで鳥肌が立ったり投げたくなったりするのです。

仕事でもイエスマンなんて演じたくないし顔に出るから隠すこともできない。

もうそういう仕事上のマナーとかいいからゆっくりさせて下さい(何か壊れた人の感想)

別に人の上に立とうとか金を稼ぐとか実にどうでもいい話ですので、

自由に眠れる時間とある程度の書籍と自分一人であれこれDIYできる若干の余裕があればいいのです。それ以外に一体何を求めようというのか。

とりあえず自分が社畜や奴隷みたいになろうとしても精神構造上無理だ、ということだけは分かっているので、

得手不得手が分かっただけまだいいじゃないですかと乾いた笑みでも浮かべるだろう。

誠に遺憾である。