めでたい時は寿司を食べる | 隠者の庵

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自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

年末年始、誕生日、何かおめでたいことがあった時、私は寿司を食べる。
超絶ワンパターンだがほぼ必ず寿司を食べる。食べないと気が済まない。

そもそも生活スタイルが一人で行動する、予約とか一切しない、という偏屈なもので、
他にも色々試したこともあったが、中華は一人で行くにはメニューが重い。
ラーメンやファーストフードはもっと気楽な時に食べに行きたくなる。
ファミレスには一人で行く気分にはならない。
フレンチとか格式があると、何かこう気楽に過ごせなくなる。
居酒屋はそもそも酒を飲まないので行く気分にはなれない。
ステーキや焼き肉は最初はよいがその内味に飽きてくる。
軽い気分で色々な味を楽しみ、量も選ぶことができ、尚且つ一人で出かけられるとすれば、回転寿司以外に選択肢が見つからない。
一通り食べたいものを食べて締めにデザートという本当にワンパターンなものだが、
それがないとハレの日という気分になれない。

行きつけの寿司屋の店主が急逝して店を閉めざるを得なくなった時は、
家族と揃ってしばらく悶絶したものである。
亡くなってから結構経つが、未だに思い出話の片隅には必ず登場する。
自分では寿司の握りとか仕込みとかは出来ないので、
その辺のスーパーで刺身を買って海鮮丼にするのが関の山である。
なので、めでたい時はちゃんと寿司を食べに行かないといけない。
メリハリというか、ちゃんと祝う時に祝えるようなものがなければ、
最早何がめでたいのかがわからなくなる。
寿司はそういう意味でマストアイテムなのである。