新型コロナウイルスが蔓延し始めて、自粛を叫ばれて久しいが、
自粛と言われなくてもすでにそれに近いような状態になっている、というのが隠遁生活の利点である。
もはや譫言以外の何物でもなかろう、とは思うが、
孤立した空気の中にいないとゆっくりできないのでは最早仕方があるまいと思います。
というかそういう社会から引き気味の人間と、社会に前向きに出ていく人間との、
境目を作ってはみ出ないようにしなければ案外落ち着いて生活できるのではないかと思う。
ぶっちゃけ隔離されるなら隔離されたい、とは長年思っているわけでございまして。
正直な話、精神病院に隔離されてもおかしくない障害等級になっているが、
実際に入院したことはないので、何がどうなっているのかを見たこともない。
というか部屋が散らかっている以外に人に危害を加えたり、
積極的に迷惑をかけに行ったりはしていないので、そもそも隔離されるようなことにならない。
このまま家の中で穏当に過ごせれば上出来だとも言えよう。
隠れ家的な生活というよりは、本当にカモフラージュか何かで見えていないような、
相当目を凝らさないと見えてこないような生活が欲しい。
人間との摩擦を減らしてきてはいるがそれでも目立つときには目立つ。
人間疲れというか、人間嫌いというか、
要するに人間の人間的なところが自分の生活のリズムには合わない、
それだけはちゃんと言っておかなければならないわけでして。
明るく、楽しく、前向きに、とは言われるが、関係を強制されることを明るくとは言えない。
当然楽しくとも言えない。人と会わないことに対しては非常に前向きである。
隠れてもちゃんと生きられるような、そんな社会がいずれ来ればいいなとは思っている。
兎角、この世は生きにくい。