胃痛と鈍痛の上で | 隠者の庵

隠者の庵

自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

去年人間ドック並みの総点検をしたが、いつもの症状以外何もなかった。
劇的に症状が良くなるようなものはなく、波のちょっと高いところにいるようなものである。
身体が無事であるという時期はとうに過ぎ去り、無事でないところをごまかしながら、
低い波をなんとか乗り越えていって、いずれやってくる、
どうあがいてもどうにもならない高波が来るのを地道に待っているようなものである。

思えば子供の時から死に震えなかったことがない。
夜になって寝床に潜り込むと、人生の仄暗いものが脳を震えさせる。
それは死そのものだったり、オウムやチェルノブイリのような外からの出来事だったり、
潔癖症だったり自責の念のような内側から来るものだったり、
とにかく安心して離れられた試しがない。
そして何かにかぶれたのか太宰治や芥川龍之介に手を出すようになってますます拗らせた。
そうやって何かをごまかしながら今までやってきた。

今まで精神的に死にかけていたのが、身体にも不調が出る事によって、
心身共に両立して徐々に死に至りかけるようになってくるのは、必然というか何というべきか。
希望とは一体何であろうか。パンドラの匣の最後に残る以外意義のないものであろうか。