発達障碍という第四の手帳求む | 隠者の庵

隠者の庵

自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

こんな時期に言うのも何ですが、発達障碍は精神障碍と分離して、

手帳が作られるべきだと思うのであります。

例の事件の放火魔が統合失調症みたいなことを言われているから言うわけではありません。

毎年毎時期「自閉症スペクトラムの人間は同じ事を執拗に繰り返し行う」の症状のように、

毎回言っているわけでございます。そこは持論です。譲るわけにはいきません。

 

今年も定期的に手帳更新の手続きを済ませて、申請が通って、

役場に行って新しい手帳を受け取ってきたのだが、

毎回申請が通らなかったらどうしようかと気が揉める。

精神障碍というのは鬱病や統合失調症のようによかったりよくなかったりと波があるのだが、

発達障碍というのは個人的には生得的な、恒常的な障碍だと思っている。

波とかいうものは無い。せめて言うならば発達がどの程度妨げられているか、だと思っている。

少なくとも急に良くなったり悪くなったりするものではない。

自分の場合鬱病の申請もしているので精神ではなくなる、と言うわけではないのだが、

毎回現状にそぐわないな、と思いながら申請している。

医者のさじ加減で診断名そのものまでガラッと変わってしまう可能性もあるため、

迂闊に転院も出来ない。

だが自分が変人なのは嫌と言うほどわかりきっている。

社会に出たら明らかな不具合が出る程度の変人だということは出るまでわかりませんでしたが。

それを気分の問題にされても困る。
自分の場合は小さい頃から鬱病でした、ということはないだろうと思っている。
かといって統合失調症でもない。ウィキペディアに書かれている症状とか、
まずその前に幻聴とか妄想とかいう典型的な症状がない。
ただ、小さい頃から集団にいるという意識が薄かったことは事実である。
なんというか、大体の時間は集団から浮いていた。
攻撃されるという妄想から、とかではなく、勝手に浮いていた。
周りが強く働きかけなければ何処かに行っているだろう。
まあ学校という規範的な時間枠がある内は何とかなりましたが。
その頃は特に理由も無く隣の人間をつついたり、はたいたりして、
帰りの会で注意されるのが日課になっていました。
別に何かに襲われる妄想をしたからとか、ではありません。
ただ、特に理由がないからうまく説明できないのです。
 
というような生育歴をちゃんと調べ上げないと、
発達障碍というものは本当に統合失調症と間違えられたり、その逆もあったりするので困る。
精神科の側も専門的に発達障碍を取り扱っているような場所はまだ少ない。
精神科、と言われて思い浮かぶのは、自分でも大体山奥にある精神病院、のイメージである。
鉄格子とかその辺に意味不明な言葉を呟きながら転がる患者、隔離された場所、という先入観が、
多分精神科に通院する今でもそんなに大きく崩されてはいないように感じる。
まあ発達障碍も危ないヤツは本当に危ないんですが、
精神障碍とどう違うのかを論理的に上手く説明できないのが現状である。
そりゃ現状ひとまとめにされてもやむを得ないとは思うが、いずれはちゃんと分けて欲しい、
と言って最初に言いたいことをやっと言い終われるのである。