関係を前提にしない生活 | 隠者の庵

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自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

結婚した知り合いの夫婦仲がよくないとか別居したとか聞くとき、
いや、最初から繋がらなければ何も起きなかったんじゃないの?
とは思う。

基本的に一人でいるときが一番落ち着く、その上誰と連絡を取らなくとも特段苦労しない、
という人間には人間関係がある事自体が苦痛なのです。
その電話とパソコンはただの置物か、というぐらいには連絡を取らない。
LINEとか以ての外です。
連絡を取るために携帯を使う時は本当に火急の時、だと自分では思っている。
アニメとかで毎日メールのやり取りとかしているのは本当に考えられない。
いやアニメの登場人物が全員順風満帆だとは言いませんけど。

この、特に放置されても特段問題はなく、
むしろ放置状態から無理矢理引きはがす奴が現れることの方が問題だ、
ということに共感出来ない人間は、多分自分とは相容れない存在になるだろう。

もう今居る施設に通い始めて半年になりますが、
隣の人間とは未だに口もききません。それで問題ないと言われているからそうしているんですが、
そうでなければ是非隣がない席に御誘導頂きたいところである。
むしろ窓際とか閉所とか僻地とかという言葉に憧れを感じる。
人間関係からの疎外とか時折話題になるが、それは疎外が特殊だと感じている人の言いぐさだと思う。
疎外されていることが普通であれば、人間関係を保つために腐心する人の行いを愚かだと思う。
別に社会集団にもネットにも居場所はなく、自分自身が自分の居場所なのである。

あとは鴨長明とか卜部兼好のように無常観に打ちひしがれながらこの世をほとんど「一人で」、
嘆くことが出来れば充分すぎる出来であろうと思う。
世の中、人に触れられない人間と、触れてはいけない人間がいるのです。
触れていい人間ばかりとは限らないのです。