地域に溶け込むことと、溶け込まないこと | 隠者の庵

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自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

「障碍者が地元で一人で自立した生活を送れるように地域社会での取組を」とか言われるときがあるが、
それって「一人でいたい障碍者は無視されていないですか?」と思いたいわけである。
要は自分の事ですが。
流石に何時でも一人だと怪しさ満点なので、たまに話の出来るメンターがいたり、
疎遠にならない程度に親と話をしたり、対話する相手はしぼりつつ、
必要な関係を最低限維持している(と自分では思っている)。

ただそれ以外の人間に関しては、興味がないというか、
むしろこちら側に近づかないで下さい、と叫びたくなるような気分になる。
地域社会で溶け込んで暮らすと言えども、町内会とかの集まりに出る意志は無いし、
イベントがあっても、地域とは縁のないただの家探しで偶然見つけたような場所に住んでいるので、
外から厄介ごとをもってこられても困る。
とりあえず楽器で同じアパートの中の人にうるさいと思われないように過ごすのみである。
当然誰も来ない。むしろ来させない。
来た方が迷惑である。

お裾分けとか近所でお祭りの開催とかそういうのに出て一体どうするというのか
今の地域社会に自分の居場所はない。
だが無いことは気にもならない。必要ないからである。
別段抵抗がなければ、出来るだけ人のいないところには行きたいし、
それが「隔離」という表現をされても困らない。

町内会の寄り合いとかで記念写真を撮れば、
あとでいなかったかのように写真からわざとらしく自分が消されても特に違和感を感じない。
というか出来るものならそうしたい。