結局発達障碍とは遺伝するものなのだろうか | 隠者の庵

隠者の庵

自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

発達障碍の話になると、子供が発達障碍と診断されて、「じゃあ自分も」と検査を受けたら、
意外と発達障碍の傾向がある人が多いので困る。
それって遺伝するんじゃないの?とか思われるので困るのだが、
実際に診断の結果が出てしまっているのだからどうしようもない。

「何が自分を苦しめているのかが解って気分が落ち着く」ことはあっても、
「その症状があることを喜ぶ自分自身」というものはあり得ない。
定形発達とか何とか言って逆差別のような言論を繰り返す当事者もいるが、
相手をいくら批難したところで自分がどうにかなるわけではない。
むしろ悪評を言いふらす分だけダメージが他の当事者にも帰ってくるのだから、
本当に悪評を振りまくばかりの当事者には口を慎んでいただきたいと思うのである。
自分がいくら恵まれないからと言って、他人を罵倒していいとは思わない。
そういう開き直りがかえって自己認識を妨げ、
空気が読めないのが一層空気が読めないだけになるのは、当事者としてもマイナスだろうと思う。

ただ、当たり前のことを言うが、遺伝はして欲しくない。
子供が発達障碍で自分も発達障碍になってしまったとか言って当たり散らすのは、
本当に迷惑である。
知り合いの当事者にも結婚し、子供を持つ方がいるのだが、
「やっぱり遺伝するかどうかは気になるし、しないならしない方がいい」と言っていた。
障碍があるということは、素直に受け止めると本当に喜ばしいことではない。
そういう噂が親戚縁者に流れたら、それこそ不穏な噂が立ちかねない。
とりあえず若干怪しい人はいても、そこまで致命的な親戚はいないので、
自分だけ黙って済むのであれば、大人しく黙る方を選ぶ。
むしろいない扱いをしてしまった方が健全と言えるかもしれない。

障碍がある人が血縁内にいて不穏な行動をしている、とか言われたくないですもん。
実際はものすごく不穏ですけど!!
不穏すぎるからこそ、存在しない扱いにして欲しいとは割と真剣に思う。

兎角この世は生きにくい。