昔漫画家が書いていた気もするがミリタリーオタクの最大の弱点は、
分野が噛み合わないとお互いに何を言っているのかが解らない、ということである。
同じミリタリーオタクなのに、と言われるかもしれないが、
本当に噛み合わないものは噛み合わないのである。
その漫画家の描いた表を再現したような感じになるのだが、
まず陸海空だけで三通り。
古代・中世(銃の出てきたあたり)・日清日露第一次・第二次・戦後と(おおざっぱに)分けられ、
戦術論とか用兵術とか戦史とか軍人とか軍服とか食糧品とかとこれでもかと細分化されるので、
同じ時代を愛好する人だけを探すだけでも一苦労である。
大雑把に自分の属性を言うだけでも1894-1945の間あたりの陸海、
陸は戦車以外は抜き。海も戦艦が出てくるまで抜き。
要するに(?)陸と海を走る大砲いいよね…なのである。
ハイテクなんてどうでもいいのです。ミサイルなど大砲の魅力に比べれば足下にも及ばない。
ぶっちゃけ現在の軍隊が昔の軍隊より強いなんて千も承知である。
それでも言いがたいすばらしさが走る大砲にあると思うのです。
とここまでで結構な数のミリタリー愛好家と話が通じなくなってしまうのでかなりきつい。
空軍?なにそれおいしいの?と割と本気で言いかけるレベルだから困る。
空軍について一応(?)最低限(?)の知識は仕入れてありますが、
深いところになるともう何を言われているのか、
何処の説明をしているのかさえ解らなくなることだろう。
エンジンマニアとかなら話を合わせられると思うのだが、
「この戦車の車体いいよね」とか「この軍艦の艦橋がたまらない」とかばかり言う奴(自分)と、
話が噛み合うとは到底思えない。
三人寄らば文殊の知恵、とは言いますが、
ミリタリーオタクは三人寄っても話が噛み合わない可能性が高いので、
ちっとも安心出来ない。
どっちもどっちなのである。