何かイベントに参加すると、終わった後に大体打ち上げがあるので、
なんかこう、もやっとしたものを感じる。
イベントの方が主題なのだから、それで何もかも終わりではないのか、と。
イベントの方で燃え尽きるべきなのではないか、と。
自分の場合、イベントというものは参加するだけのものであって、
その他の副次的要素、人間関係を広げるとか、交友関係を深めるとか、
連絡を密に取り合うとか、社交的な場だとは思っていない。
イベントの内容に賛同して人力を提供するだけの場であって、
人と話すことが目的ではない。
イベント以外の役目をどうしてしなければならないの、とか割と真剣に考える。
ただひたすらに、自分の出来る事を率直にこなして本番まで練習を重ね、
本番をかっちりやって帰るだけのものだと思っている。
打ち上げとかに出ても二時間強をただ黙って端っこの方に座り続けているような事を繰り返すと、
宴席の中で果てしない虚無感に襲われる。
「これだったら家に帰ってギターでも弾いていた方がマシだ」と何回思ったことだろう。
話題にもついて行けないし、興味のある話題にもならないし、別に話すべき時間だとも思わないので、
結果的に無口になる。宴席というのは自分にとっては静かな時間である。
呼応するものが殆どないのだから。
イベントというものは大体役割を割り振られるもので、
細胞のように役目を粛々と果たせばいいのだが、
イベントが終わって役目から解放されて自由時間だ、となると、
一人ですることをこなす以外に、自分で出来る行動がなくなる。
選択肢のない自由はかえって不安なのである。
なのでここ数年は飲み会というものに姿を現さない状態になっている。
診断が下りて以来、飲み会に参加することも強制されなくなったので、
個人的には大助かりである。まあ、あっても自発的に抜けますけど。