続・時間が解決する酒 | 隠者の庵

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自閉症スペクトラム(広汎性発達障碍)当事者が気ままに壁打ちで文章を書き連ねます。
あと趣味についても適当に書き連ねます。何故か見た夢も記述します。

六月につけた梅酒にいい色がついてきました。
ああ、もうすぐ飲み頃なんだな、というのが素人目にも見て解る色の付き具合である。
琥珀色というか、なんというか、えもいえぬ色がついてきている。
九月には飲み頃になってくれれば良いな、とのんびり待つ毎日である。
そののんびりが良いんですよ。
待っているような、待っていないような、
気がつけばもう出来ているよ、としみじみ実感することの出来る時間の経ち具合が、
本当に心憎い配慮である。
この時のために、梅やら氷砂糖やら色々な準備をしてきたんですよ、
それがようやく報われるんですよ、というような色をしてきた。
ちなみに瓶の片方は黒糖をぶち込んだので色の変化なんて解りません。
最初から何となく黒ずんでいます。
果実酒初心者がそんな事をやるなよ、と言われれば首肯するより他はないのであります。

あともう片方の瓶にはコーヒー豆をホワイトリカーでつけたのが真っ黒になってます。
ああ、飲み頃はとっくに過ぎたんでしたっけ。
こういう時、下戸というのは明らかに辛いのである。
ていうか、下戸が梅酒とか色々な酒を造ろうとどうして思ったのか、
多分一時の気の迷いだと思う。
まあ、面白ければ結果とか過程とかはどうでもいいんですが。
梅酒というのは、時間の経過の眺められるという点で、下戸向きの酒だと思う。
お前はどうして梅酒なんてつけようと思ったんだ、と言われるのは明白でありますが。