新聞を見ていると「占い師の早期育成!!集中サポート!!」みたいな広告があったので、
ついつい「占い師って霊感とかそういうのがないとやれないんじゃないの?」(自分にはない)
「広告を見て応募して、はい今日から占い師目指します!」ってなろうとして出来るものなのか?
と何度も頭の中で問い返した今日この頃。
まあ手相とか姓名判断とかは頭の中にデータを叩き込めば済むと思いますが。
だけれども、占いの本当の意義って、
自分のような本当に精神関係の色々を突き破った結果病院に行くしかなくなった人とかを除いて、
悩み事はあるけれど、それを大っぴらに人には話したくないし、
役場とか警察に行って問題を大事にもしたくないし、
ましてや身内にも知られてあれこれ変な噂を立てられるのがいやな人が、
せめて話だけでも、自分の頭の中を整理して何とかしたい、
その切っ掛けに占いを求めるのではないかと思うのである。
言わば占いを媒介にして、話のきっかけを作りたい、と。
そういう「悩み事を相談できる場所」がないと、この間のいじめの自殺みたいな、
何とも痛々しい話を聞く羽目になると思うのである。
占いというのは、そういうカウンセリングの手前の最後の砦として、
存在意義があるのではないだろうか。
こういう「(国家公認の資格ではない)専門的な人の話を聞く職業」というのは、
占いでなくとも、もうちょっと増えるべきだろうと思うのである。
自分が言うのも何だが、人がいざ困ったときに話を持ちかけることの出来る場所が少なくて困る。
ま、守秘義務は守られるべきですけれど。