廃退。そういうものだと僕は理解した、明日の元へと渡る同情、情けなさに涙が出る。
混沌とした表情が畝に流れていき、自己の憐憫へと登る。
すなわち、明日とは明日である。感知しない明日である。
という真っ青な流動が川を流れている。
小石を拾っては投げ、拾っては投げ。
その水面に波紋を残して、小石は沈んでいく。
弛緩した流れの中に水の流れがあって、感情の流れが亡くなっていく。
呆然と川岸で見つめる僕は、その流れを只見つめているだけだった。
流れが、ふいと向こうの方を見て、僕は向こうを見た、
篝火の照らす方向に、ぼんやりと浮かぶだけの水面があった。
洗礼のように、水を使った宗教的儀式があるという。
水に浸かることで罪を洗い流すのだそうだ、
こんな流量の川に人を流せば向こう岸にたどり着くのかも怪しいが。
音質の均質さが僕に石を投げるように促し、それは洗礼者に命中した。
波動が水面を漂い、再生が怪しくなった。
音響、音信の不通。川に住む二枚貝の放下。
速やかな川の流れに乗って、人の意識が漂い、ああ、篝火も川の飢えに漂いながら流れていく。
僕はそれを多少なりともだらしないと思った。
火の矜持は何処に行ったか。私は水面を見る。
火の通った線を呆然として見ている。
そうした太陽の事後を、緩やかな緑の縁と共に見ていた。
はっきりしない川岸の流れの形。
すると、だらしない反応が、向こう岸から渡ってくる。
それはどう見ても果てしなかった。
ああ、感銘の線。
川の中程から徐々に沈んでいく反応。感応。
隅からの流れは果てしなく全てを包括する。