弾劾

想定した以外のことで考えられなくなる
雲が流れる風景を
仰ぎ見て夏の景色と独白
塩が流れる風景を

思い浮かべて
何か過ぎ去ったものを
そして薄ら笑い
僕らの弾劾がそこにある

霊鳥よ我が声を聞け
我は低きに在るが
我が原風景はいかに在るやと

そうして青色ばかり流れていく
被せられない空に隠して
しまったはずの風景
思い出せなくて
何か過ぎ去ったものを
そして薄ら笑い

僕らの弾劾がそこにある